春先は固定できなかった1番
開幕から中井大介、立岡宗一郎といった選手が1番を務めてきたが、固定することができず。6月2日から行われたオリックスとの3連戦では、開幕から3番を務めていた坂本勇人が任されるほど、1番打者に苦労した。
【巨人の1番打者成績】
率.213 本2 点4
長野久義(16試合)
率.322 本1 点7
立岡宗一郎(14試合)
率.179 本0 点0
陽岱鋼(9試合)
率.250 本0 点2
坂本勇人(3試合)
率.357 本0 点2
石川慎吾(3試合)
率.083 本0 点0
脇谷亮太(2試合)
率.000 本0 点0
橋本到(1試合)
率.333 本0 点0
※()は1番でスタメン出場した試合数
1番・長野が絶好調
ここへ来て、長野久義が“1番打者の課題”を解決の方向へと進めている。6月16日のロッテ戦から1番に座る長野は、同日の試合で3安打を放つと、翌日以降も安打をマーク。27日のヤクルト戦では、第2打席でレフト前ヒット、第3打席でセンター前ヒットを放つと、同点で迎えた7回の第4打席、ライトへ値千金の第3号勝ち越しソロを放った。
一時は打率1割台に沈み、ベンチを温める日々も多かったが、6月の月間打率は.377を記録するなど、シーズンの打率は.279まで上昇。また、1番に座ってからの7試合で、打率は.464を記録する。
27日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター ヤクルト-巨人戦』で解説を務めた野村弘樹氏は「長野がこれだけあがってきて1番にいると、投げる相手のピッチャーは嫌ですよ。先頭であれだけしっかり振って打ってくるわけですから」と投手目線で、“1番・長野”の怖さについて語った。
春先は3番・坂本勇人、4番・阿部慎之助、5番・マギーが好調も、1、2番の出塁率が低く、坂本がチャンスメーカーとなることも多かったが、状態が上がってきた長野が1番に座ることで、チャンスでクリーンナップに回す機会が増える可能性が高い。そうなれば、開幕から続いた得点力不足を解消することができそうだ。長野は1番打者の問題を解決するだけでなく、今後の打線を占う上でも重要になってくる。
(ニッポン放送ショウアップナイター)