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広島・緒方監督 去年とは違う。感極まった

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祝勝会でビールを浴びる広島・緒方監督=2017年9月18日神戸市内のホテル 写真提供:共同通信社
広島が通算8度目の優勝を果たしました。1979、80年以来の連覇。地元で決められなかったことは残念としても、甲子園を真っ赤に染めたシーンは、印象深く感動的です。

「去年とは違う。感極まった」

と緒方監督は涙を流しました。

1987年ドラフト3位で入団。現役時代からコーチを経て、現在まで31年連続でカープのユニホームを着続けている。これまた、すごいことだと感じました。とはいうものの、1度だけ移籍を考えたこともあります。99年オフ、FA権を獲得。当時、トリプルスリーに最も近い選手としてスポットを浴び、巨人、ダイエー、また他球団も宣言を心待ちにしていた。

とりわけ、ご執心だったのは、巨人・長嶋監督。3倍の年俸など好条件で迎え入れる準備を整えていました。しかし、迷っている姿を目の当たりにした、広島出身のかな子夫人が、

「どのチームで優勝したいの」

と聞いたそうです。後に、緒方さんは、長嶋さんへ、

「ただの野球選手として、やってこられた。それはカープのおかげです」

と語っています。

野村監督からチームを受け継いだ15年は、4位に終わった。マスコミなどへの対応や、1点差負けが多かったことから、

「それは、ベンチの責任だと思う」

と松田オーナーから指摘されました。昨年は、黒田、新井へチームづくりをまかせ、優勝を勝ち取ったものの、日本シリーズで敗退。3年目の今季は時折、勝負に徹する鬼の一面をのぞかせています。

8月16日の阪神戦。大瀬良が藤浪から左肩にデッドボールを受けた。この時、大瀬良が、「大丈夫」とばかりにマウンドへ向け、笑って許すというメッセージを送っています。ところが、緒方監督は、大瀬良を呼びつけ、

「笑っている場合ではない。グラウンドでは笑うな」

とクギをさした。常に真剣勝負を示唆したからでしょう。

一方、8月23日の横浜DeNA戦でフェンスに激突するファインプレーを披露した鈴木誠也でしたが、着地で右足を骨折したことを一切、とがめることはありませんでした。

「三振かホームランかの4番になってほしくない。今年は、もういい。ゆっくり直してほしい」

と。ここまでいわれたら、選手冥利に尽きるというものでしょう。

ただし、広島の強さは、練習の積み重ね。チーム打率、本塁打数、盗塁、犠打や、得点圏打率など、シーズンで他を圧倒しました。ビジターでは宿舎の駐車場などを利用して、深夜までバットを振る選手が大勢。新井は、

「練習をしているからこそ、次から次へと選手が出てくる」

というのも当然です。

昨年6月、家族の許可を得て、緒方監督はフレンチブルドックを購入。「優勝」と名付けた。ご家族の皆さんは、「はずかしい」と気乗りがしない様子でしたが、連覇でグッドネーミングだったことを証明。あわせて、名将の仲間入りです。

9月19日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」


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