セ・パ両リーグは17日、9・10月の「スカパー!サヨナラ賞」を発表した。
セ・リーグは広島の安部友裕が初受賞。安部は、9月5日(火)マツダスタジアムで行われた対阪神戦、6-7で迎えた9回裏一死二塁の場面で右中間へ劇的なサヨナラ本塁打を放った。
首位攻防戦となった首位攻防戦となったこの試合は、広島が初回に2点を先制するも、その後すぐに同点に追いつかれ、3回には逆転を許す。その後、安部のタイムリーなどで逆転に成功するなど、7回終了までに両チームで17安打と激しい打ち合いのシーソーゲームに。広島は、9回表に味方投手が2点本塁打で逆転を許し、1 点ビハインドで 9回裏の攻撃へと入る。野間の安打の後、安部選手に打席が回ると、2ボール1ストライクからの4球目を
右中間スタンドへ運び、劇的な逆転サヨナラ2点本塁打となった。
安部は、これが自身初のサヨナラ本塁打となった。
▼ 安部友裕・コメント
「選んでいただいたことに素直に嬉しく思いますし、打つ機会もなかったので本当に嬉しいです!本当に苦しい試合も多かったのですが、こうやって最後まで球場やテレビの前や観て頂いて、そういった中で試合を決める一打が打てたってことはファンの皆様のお陰だと思っています。ありがとうございます!(今、怪我をしている状態ですが)しっかり治して、CSは厳しいかもしれませんが日本シリーズまでに治してまた1軍に呼んでもらえればチームに貢献したいと思います!」

一方のパ・リーグは、ソフトバンクのデスパイネが初受賞。9月3日(日)ヤフオクドームで行われた対楽天戦、0-0 で迎えた9回裏二死一、二塁の場面でセンター前へサヨナラ安打をはなった。
この試合はソフトバンク・和田、楽天・則本の両先発投手の好投で8回を終えて両チーム無得点。ソフトバンクは9回表、3番手・モイネロが打者3人、無失点で切り抜けると、9回裏一死から今宮がセンター前ヒットで出塁。中村晃選手の犠打、柳田選手の故意四球で二死一、二塁となった場面でデスパイネが登場。5回裏の第2打席、7回裏の第3打席でも安打を放っていたデスパイネは、この場面でも初球をセンター前へ運び、チームに劇的なサヨナラ勝利をもたらした。
デスパイネのサヨナラ打は、ロッテ在籍時の2016年5月15日(左安打)、ソフトバンクに移籍した今年4月21日(中犠飛)に続き、来日4年目で3度目となりました。
▼ デスパイネ・コメント
「この賞を受賞できたことを嬉しく思います。これから、こういう賞をもっともっと狙っていきたいなと思っています。(ファイナルステージまでの期間で)自分のコンディションを上げることができています。今、絶好調なのでこれをキープして CS に万全の状態で臨みたいと思います。目の前の一戦一戦に集中して全力で戦いたいと思います。ファンの皆さんにはいつもテレビを通して観戦していただいて感謝しています。残り試合も、最後の最後まで観て、応援していただければ幸いです」
なお、受賞選手には、スカパーJSAT株式会社よりトロフィーと賞金30万円が贈られる。