ファン歓喜、終了後も応援歌が鳴りやまず!
DeNA(セ・リーグ3位)がソフトバンク(パ・リーグ1位)を5-4で下し2連勝。日本シリーズの対戦成績を2勝3敗とし、19年ぶりの日本一へ、再び福岡へ乗り込むことが決まった。
DeNAは1点を追う4回、二死から3番ロペスが初安打となる二塁打を放つと、続く筒香が逆転となる2ランを左中間席へ突き刺した。
主将のバットは2点を追う6回にも火を噴き、一死一、二塁の好機で、モイネロから左中間フェンス直撃の適時二塁打をマーク。その後、DeNAは5番宮崎の中前適時打で4-4の同点に追いつくと、代打・嶺井の二ゴロをソフトバンク・明石がファンブル。これが適時失策となり、相手のミスで決勝点を奪った。
先発の石田は5回途中4失点で降板したが、この日は救援陣が無失点リレー。1点リードの8回は、5番手のパットンが二死一、二塁のピンチを招いたが、前倒しで登板した山崎康が、1番柳田を空振り三振斬り。見事な火消しを見せた守護神は、続く9回も無二死満塁のピンチを凌ぎ、日本シリーズ初セーブを手にした。
筒香と山崎康は試合後お立ち台に上がり、守護神は「横浜スタジアムの応援が背中を押してくれたと思う。しばらく出番がなくて『投げたいな』とワクワクする気持ちの方が強かった。ようやく出番があって、なんとか抑えられた。結果が出て本当によかったです」と笑顔を見せた。
筒香は6回にモイネロから打った適時打について「ずっとやられていたので『絶対に打ってやる』という気持ちで打席に入った。絶対に勝つんだという気持ちが出ていた。全員で勝ち取った勝利だと思います」とチームの思いを代弁した。
DeNAにとっては、この試合が2017年の本拠地ラストゲーム。主将は最後まで声援を送ってくれたファンに向け「今年1年、本当に声援を送っていただいたので、日本一になって恩返ししたいと思います」と力を込めた。
横浜スタジアムは勝利監督インタビュー、筒香と山崎康のヒーローインタビューが終わっても興奮状態。選手の応援歌が絶え間なく鳴り響くなど、ファンは劇的勝利の余韻に浸っていた。