フレッシュな顔ぶれの中…
日本プロ野球における守備の栄誉「三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞者が決定。セ・パ両リーグから、今年のプロ野球を守備で彩った名手18名が選出された。
約半数の8名が初受賞となるフレッシュな顔ぶれとなったなか、ソフトバンクが誇る鉄壁の三遊間コンビ・松田宣浩と今宮健太が5年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞。また、広島の菊池涼介と丸佳浩も5年連続での受賞となった。
偉大な先輩たちに挑む!
二塁手部門で5年連続受賞となった菊池は、リーグ記録の6年連続(荒木雅博/2004~2009)に王手。セ・パ両リーグでの記録は、現在西武の監督を務める辻発彦の7年連続(1988~1994)となっている。
また、遊撃手部門で5年連続受賞の今宮も、かつて大洋・横浜で活躍した山下大輔が持つ最多記録:8年連続(1976~1983)にまた一歩前進した。
菊池はあと2年、今宮はあと3年の継続受賞が必要となるが、菊池は現在27歳で、今宮も26歳。記録更新への道は当然かんたんではないが、若くして球界屈指の守備の名手として知られる2人なら…と期待を抱かずにはいられない。
内外野の最多記録は…
ちなみに、内野手の連続受賞最多記録は王貞治氏の9年連続。“世界の本塁打王”は守っても名一塁手だったのだ。
広島・丸が5年連続に記録を伸ばした外野手部門では、広島の大先輩・山本浩二氏の10年連続という偉業が輝きを放っている。とてつもない記録であるが、もっと驚きなのはこれが“リーグ記録”である点。全体トップには、なんと12年連続で受賞した“世界の盗塁王”こと福本豊氏が君臨している。
松田は自身の記録をどこまで伸ばすことができるか。菊池と今宮は偉大な先輩たちを超えていくことができるのか。来季以降も目が離せない。
【ゴールデングラブ賞・連続受賞記録】
▼ 投手
☆7年連続:堀内恒夫(1972~1978)、西本 聖(1979~1985)
▼ 捕手
☆7年連続:城島健司(1999~2005)
▼ 一塁手
☆9年連続:王 貞治(1972~1980)
▼ 二塁手
☆7年連続:辻 発彦(1988~1994)
▼ 三塁手
☆5年連続:松田宣浩(2013~2017)
▼ 遊撃手
☆8年連続:山下大輔(1976~1983)
▼ 外野手
☆12年連続:福本 豊(1972~1983)