ダイヤモンドバックスの本拠地チェース・フィールド

◆ 平野が2年契約で合意

 海外FA権を行使してメジャーリーグ挑戦を目指していた平野佳寿が、ダイヤモンドバックスと2年契約で合意。現地報道によると、内容は2年総額600万ドル(約6億8000万円)プラス出来高になるという。

 平野は2005年の希望枠でオリックスに入団。デビュー当初は先発として起用されていたが、入団5年目になる2010年にリリーフへ転向。2011年には最優秀中継ぎ投手に輝き、2014年には最多セーブのタイトルも獲得した。

 球界を代表するストッパーとしてその名を轟かせ、今春の第4回WBCでは日本代表の一員として奮闘。厳しい場面で日本を救う投球も見せた。来年3月に34歳を迎えるという年齢が気になるところではあるが、速球と落ちるボールが持ち味の投球スタイルはメジャー球団からも高い評価を受けている。

◆ ダイヤモンドバックスの顔といえば…

 その平野が入団する予定のダイヤモンドバックスは、ナショナル・ルーグの西地区に所属。今季は地区2位でワイルドカードの一角に入り、ポストシーズン出場も果たしている。

 一発勝負のワイルドカードゲームではロッキーズに勝ったものの、つづく地区シリーズではドジャースを前に3連敗で敗退。リベンジに
燃えるチームがまず獲得したのが、日本からやってくる即戦力リリーバーであった。

 投手陣の柱はザック・グリンキー。2017年の年俸は3400万ドル(約38億5000万円)というとてつもない数字で、これはクレイトン・カーショーに次ぐメジャー2番目の高給取りということになる。

 今季は5年連続で2ケタ勝利をクリアし、17勝7敗で防御率3.20という成績。日本球界と比べて移籍の激しいメジャーだけにトレードの噂もあるが、残留すればエースはこの男で間違いない。メジャー屈指の右腕からバトンを受け継ぐ平野の姿を見ることが出来るか、今後の動向にも注目だ。

 また、チームの顔といえば主砲のポール・ゴールドシュミットも忘れてはならない。今季は打率.297で36本塁打、120打点という好成績を残し、自身3度目となるシルバースラッガー賞を獲得。また、守っても一塁手部門で3度目のゴールドグラブ賞に輝き、18盗塁を記録するなど足も魅力。まさに走攻守そろったスーパースターである。

◆ 斎藤隆以来の日本人選手

 ちなみに、ダイヤモンドバックスに所属していた日本人選手というと、2012年に在籍した斎藤隆ただ一人。斎藤はこの年がメジャー最終年となり、16試合の登板で0勝0敗2ホールド、防御率6.75と結果を残すことができなかった。

 その後、中後悠平が傘下のリノ・エーシズでプレーしたものの、アピールも実らずメジャー昇格はならず。そのため、日本のファンにとってはあまり馴染みが薄いチームかもしれない。

 それでも、平野は毎日登板の可能性があるリリーフだけに、活躍すればそれだけ「ダイヤモンドバックス」という文字の露出も増えていくことだろう。ダイヤモンドバックスを日本でもお馴染みのチームのひとつとできるかどうかは、平野の活躍にかかっている。

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ベースボールキング編集部

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