◆ 戦略的な守備シフトや走塁技術の向上へ
福岡ソフトバンクホークスとライブリッツ株式会社(以下ライブリッツ)は27日、ライブリッツが開発し提供する「野球選手トラッキングシステム(以下トラッキングシステム)」をホークスのチーム戦略に活用することを発表した。
今回の「トラッキングシステム」は、高解像度カメラによって撮影された投球・打撃・守備・走塁動作を一括してデータ化し、 AI(独自の機械学習機能)を利用して分析するもの。守備範囲、 守備位置、 打球への反応速度、 走者の塁間スピード、 加速度、 コースの取り方等を統計に基づき指標化することで、 勘と経験に頼りがちだったプレイ分析を科学的に判断・評価することができる。

ホークスは「トラッキングシステム」の2018年シーズンからの本格導入に向けて、 3月中旬よりヤフオクドームや二軍球場に専用機器を設置してデータの蓄積を開始しており、 「トラッキングシステム」で得られたデータを活用することで、 より戦略的な守備シフトの構築や走塁技術の向上などが期待できる。
ライブリッツとホークスは、 4年に渡ってIT戦略パートナー関係にあり、 ライブリッツによるチーム強化システムの構築・運用が、 チームのリーグ優勝や日本シリーズ制覇にも貢献しているという。