2者連続弾でサヨナラ劇勝
セ・パ両リーグは15日、8月度の「スカパー!サヨナラ賞」を発表。セ・リーグは広島の鈴木誠也が2年ぶり2度目の受賞、パ・リーグはソフトバンクのグラシアルが初受賞を果たした。
鈴木は8月23日(木)にマツダスタジアムで行われたヤクルト戦、8-8の同点で迎えた9回裏にレフトスタンドへサヨナラ本塁打を放った。
この試合は、序盤から7点を追う苦しい展開も、広島は5回から3イニング連続で得点を重ね3点ビハインドで最終回へ。すると9回裏、広島は野間とバティスタが連続安打で出塁し、無死一・二塁のチャンス。ここで3番・丸がバックスクリーン左へ起死回生の同点3ランを放ち、試合が振り出しに戻る。
真っ赤に染まるマツダスタジアムの興奮冷めやらぬなか、打席にはこの日2安打の鈴木。2ボール・1ストライクからの4球目をレフトスタンドへ放り込み、首位攻防戦を制す貴重なサヨナラ本塁打となった。
なお、鈴木のサヨナラ打は2017年6月14日のオリックス戦以来で、同賞の受賞は2016年6月度に続き2年ぶり2回目となる。
▼ 鈴木誠也・コメント
僕自身、去年の8月23日は怪我をした日で一番悔しい思いをした日でした。
その時から「来年、しっかり活躍できるように」との思いで今シーズンに臨んだのですが、
まさかあの日(同じ8月23日)に打てるとは思いませんでしたし、
本当に特別な日になりました。
こうやって結果を出せて、サヨナラ賞まで頂けたことは素直に嬉しいです。
怪我してからもずっと応援して頂き、
今シーズンも暖かく見守っていて下さるファンの皆様の前で、
去年怪我をした日と同じ日にホームランを打てて、
サヨナラという結果を出せたのも皆様のお陰だと思っています。
これからも応援宜しくお願いします。
土壇場12回のグランドスラム
パ・リーグは今季シーズン途中に加入したソフトバンクのユリスベル・グラシアルが初受賞。8月26日(日)にヤフオクドームで行われた西武戦の12回裏、一死満塁の場面でライトスタンドへサヨナラ満塁ホームランを放った。
この試合、ソフトバンクは柳田・今宮の本塁打で2回までに6点のリードを奪ったが、首位を走る西武打線の反撃を受けて7回に同点、8回には逆転を許してしまう。しかし、直後の8回裏に柳田がこの日2本目のホームランを放ち同点。試合は延長戦に突入した。
その後両チームともに無得点が続き迎えた12回、ソフトバンクはヒットと四球で無死満塁のチャンスを作ると、打席には8月17日に一軍昇格したグラシアル。3球目を捉えた大飛球がホークスファンの待つライトスタンドに吸い込まれ、劇的なサヨナラ満塁本塁打となった。
ソフトバンクは9連勝となり、最大11.5差あった首位・西武とのゲーム差を「5」にまで縮めた。来日1年目のグラシアルにとっての初サヨナラ打は逆転優勝へ向けての貴重な一打となった。
▼ グラシアル・コメント
この賞を受賞できたことを嬉しく思いますが、
それ以上にチームが勝てたことが一番嬉しいです。
あの打席は難しい場面でしたが、
落ち着いてとにかくコンパクトに当てようと思っていました。
最初のスイングは力を入れすぎていたので打席で修正することができ、
良い打球が打てて良かったです。
残り試合はあと少しですが一戦一戦しっかり集中して、
優勝という目標に向かって、チーム一丸で頑張っていきたいです。
ファンの皆さんには、いつも応援していただいて感謝しています。
選手一同、最後まで諦めないで逆転優勝を目指していますので、
これからも応援を宜しくお願いします。