ソフトバンクのグラシアル(C)Kyodo News

◆ グラシアルが本領発揮!

 相次ぐ故障者に悩まされ、なかなかエンジンがかからなかった昨季の日本一王者・ソフトバンク。しかし、8月はここまで14勝5敗と強さを取り戻して上位を猛追。6連勝で日本ハムから2位の座を奪うと、24日の首位・西武との試合にも勝って連勝を7に伸ばした。

 チームに勢いをもたらしているのが、今季途中に加入したキューバ出身の内野手ジュリスベル・グラシアル。加入してすぐ4月の半ばに一軍登録されるも、5月に骨折で戦線を離脱。以降は二軍での調整が続いていたが、8月に入って待望の実戦復帰。4試合連続でマルチ安打を記録するなど調子を上げると、故障で離脱となったアルフレド・デスパイネに代わって一軍に昇格する。

 復帰戦となった8月17日のオリックス戦でいきなり3安打をマークすると、19日のオリックス戦から5試合連続で安打を記録。うち4試合でマルチ安打と勢いに乗っており、復帰後の7試合で打率.387、3本塁打で8打点と大暴れ。打線に欠かせない存在となりつつある。

 現状では3番が定位置となっており、後ろには柳田悠岐が控える形。相手としてはグラシアルと勝負せざるを得ない並びとなっており、その中でグラシアルが好調を維持できるようなら打線の怖さは増してくる。逆襲を期す終盤の「打のキーマン」はこの男で間違いない。

◆ 最速156キロ!復活への道を歩むスアレス

 今季は守護神のデニス・サファテ、セットアッパーの岩崎翔という2人のタイトルホルダーを故障で欠くなど苦しい事情が続くブルペン陣。ここまでは森唯斗や加治屋蓮、嘉弥真新也、そしてリバン・モイネロといったところの奮闘でなんとか窮地を乗り切ってきた。

 特に来日2年目の左腕・モイネロは7月下旬までに41試合に登板と投げに投げまくった。まさに大車輪の活躍でチームを支えてきたが、大量失点が目立ってきたところで登録抹消。約1カ月の再調整を経て、23日に一軍に復帰した。

 そのモイネロが離脱となっていた間、一軍に戻ってきたのがロベルト・スアレスだった。2016年には58試合に登板するなどリリーフの一角として活躍した剛腕だが、昨季はトミー・ジョン手術を受けた影響で登板なし。大きなケガを乗り越え、2年ぶりに戻ってきたという格好だ。

 昇格直後は故障明けということもあってか間隔を空けての起用が続いたが、22日・23日の日本ハム戦で連投。22日の日本ハム戦では2年ぶりとなる白星を挙げた。

 ここまで4試合で1勝・2ホールド。自慢の速球も最速156キロを計測するなど不安を感じさせない姿を見せており、サファテの代約としても大きな期待がかかる。

 開幕から中位付近をさまよい、なかなか3位争いから抜け出せなかったソフトバンクだが、やはり一度エンジンがかかるとその強さは他球団にとって脅威。首位の西武とはまだ7ゲームの差があるとはいえ、投打が噛み合ってきた今なら残りの1カ月とちょっとですべてをひっくり返すようなことがあっても何ら不思議ではない。

 悲願の日本一連覇に向けて、エンジンがかかってきた王者・ソフトバンクの今後から目が離せない。

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ベースボールキング編集部

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