6年目の今季、3度の1試合2本塁打などキャリアハイの活躍をみせたオリックスの来田涼斗選手が、飛躍の秘密に妻で女子ゴルファーの鶴岡果恋プロ(明治安田)の存在を挙げた。
「嫁のおかげです。嫁、様様です。毎日が充実していました」。秋季練習が行われている大阪舞洲の球団施設で、来田が妻への感謝の思いを口にした。
来田は神戸市出身。小学6年時にオリックスジュニアでプレーし、明石商2年春の甲子園準々決勝で史上初の先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打をマーク。2020年ドラフト3位でオリックスに入団した。プロ1年目には高卒新人として史上初のプロ初打席、初球、初安打、初本塁打の偉業を達成した。今季は103試合に出場、331打数86安打43打点、9本塁打、打率.260で外野の定位置をつかんだ。
鶴岡は横浜市出身。2018年にプロ入りし、2024年に2度2位タイにつける活躍で、初めてシード権を獲得。今季は6月の宮里藍サントリーレディス(六甲国際GC)で4位につけるなどし、シード権を争うメルセデス・ランキングで57位(獲得賞金2273万6880円)につけている。
二人は昨年末に結婚を公表。来田は妻について「(プロゴルファーは)個人スポーツなので自分のことをしっかりとやらなければならず、見習うところがいっぱいあります。僕らはチームスポーツなので、一人で戦っていることは本当にすごいことだと思います。プレー中は静かで、すごい緊張感の中でやっていることは尊敬します」と話す。
結婚して迎えた今季について、来田は「いい話し相手になりますし、お互いにスポーツマンなので気持ちを分かり合えるというのは本当にいいことだと思います。お互いが応援しあい、切磋琢磨できています。(存在が)僕のプラス材料になっていますし、彼女にもプラスになっていたらいいなと思います。一番近くで支えてくれる人がいるので、心も休められる面は大きかったです」と振り返る。
さらなる飛躍に向け、来田が掲げるオフのテーマは「体力面の強化」だ。1年間、けがなく“完走”できたものの「結構、痛いところだらけでした」と明かす。「今年は本当に大きな波が少なかったと思うんですが、疲れていく中で成績も落ちてきました。体力面がしっかりしていたら、もっと粘れていたのかなという部分があったので、そこを一番重視したい」という。痛感した年間を通して戦える体力のなさ。「まず体作りをしてから技術面に入っていかないと、成長できないと思います。一から見直し、しっかりと土台を作っていきたい」。新たに増える家族のためにも、外野の一角は死守する。
取材・文=北野正樹