10年ぶりのパ・リーグ優勝を決め、胴上げされる西武の辻監督(C)KYODO NEWS IMAGES

○ 日本ハム 4 - 1 西武 ●
<22回戦・札幌ドーム>

 西武が10年ぶり22度目のリーグ優勝を達成。試合には敗れたものの、マジック対象チームの2位・ソフトバンクがロッテに敗れたため優勝が決まった。

 試合後は辻監督の胴上げが行われ、指揮官は8度、宙に舞った。その後、今季限りでの引退を発表した松井も胴上げ。敵地に集結した西武ファンのみならず、日本ハムファンからも温かい拍手が送られた。

 開幕8連勝後、一度も首位を譲ることなく、敵地で迎えた歓喜の瞬間。就任2年目で優勝へ導いた指揮官は、「この日がいつ来るか、いつ来るかと望んでいた。私のミスも多々あったが、選手たちが助けてくれた。本当にうれしかった」と安堵の表情を見せた。

 作り上げた強力打線。「選手のみんなには感謝の気持ち。『ありがとう』。このひと言に尽きる。本当に個性のある選手たちばかり。その個性を伸ばせば、必ずいい結果が出ると信じてここまで来た。選手時代の経験も合わせ、失敗しても前を向くという姿勢が大事なんだと学んだ」。自らの経験も踏まえながら、山川、源田、外崎、森らを主力選手へと引き上げた。

 ライバルの猛追もあったが、「8月、9月と苦しい戦いが続く中、これだけ連勝できる力を選手たちは持っている。この経験がさらに、西武ライオンズが強くなる源になると信じています」と指揮官。「ピッチングスタッフには森慎二コーチの血が非常に大きくて、昨年はAクラスに入りながら日本シリーズに行けず、今年にかける気持ちは強かった」と、昨年6月に急逝した森投手コーチにも感謝した。

 10年ぶりの歓喜。「選手たちの頑張り、全国の埼玉西武ライオンズファンの熱い声援とパワーをいただき、やっと優勝することができました。本当にありがとうございます」と声を弾ませた。

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