◆ 栗山監督「さらに上に行ってもらえるよう」
日本ハムは19日、王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25歳)の入団記者会見を台湾で開催。背番号は「99」に決まった。
入団会見に同席した日本ハムの栗山監督は冒頭、「とても幸せです」と台湾語で挨拶。台湾球界の関係者、ファンに向けて「ボーロン選手がいなくなるのは寂しいと思う」と語りつつ、「その気持はわかるだけに、我々が預かってもの凄い選手になって、勝って、さらに上に行ってもらえるような選手に必ずします」と約束。さらなる成長をサポートしていくことを誓った。
続けて「かなり長い間、柏融(ボーロン)選手を見続けていた。僕だけではなくて選手たちも含めて来てくれるのを待っていた。楽しみに、そしてあまり心配をせずにファイターズに飛び込んでほしい」と初の海外挑戦となる台湾の“大王”にメッセージを送った。
◆「全力プレーで素晴らしいパフォーマンスを」
大学卒業後の2015年にラミゴ・モンキーズに入団した王柏融は、台湾リーグで2度の4割超えを記録すると、三冠王にも輝き、3度の優勝にも貢献。大きな注目を集めるなか、「自分を幸運な選手だと思っている。高校・大学時代のコーチにはお世話になった。そしてラミゴ・モンキーズの皆様に育てていただいた。これからさらなる高いステージに挑戦していく。ここまで来れたことに感謝している」と切り出し、新天地での決意を口にした。
「ファイターズの皆様にはここまで長きに渡って注目してくださり、リスペクトしてくださったことに感謝している。このような素晴らしい球団、2016年に日本一になった素晴らしい家族(チーム・ファン)の皆さんに加われることを感謝しています。私は全力プレーでもって皆さんに素晴らしいパフォーマンスをお見せしたい」
最後には「私は日本でも『プレッシャーを持つ勇気』という言葉を胸に挑戦していきたい」という言葉で挨拶を締めくくった王柏融。99番のユニフォームに袖を通すと、丁寧にすべてのボタンを止め、栗山監督と握手。台湾球界で“大王”と称された25歳の新たなる挑戦が始まろうとしている。