オリックス 5 - 5 楽天
<3回戦・京セラD大阪>
楽天が「捕手・銀次」の緊急オプションを行使して、今季初の引き分けに持ち込んだ。
楽天は3点を追う9回、途中出場の捕手・足立祐一に代打を送ると、この采配が功を奏す。先頭の代打・藤田一也が右安で出塁すると、ここから内野安打も含め計5安打で増井浩俊を攻略。思い切った采配で相手クローザーから3得点を挙げて試合を振り出しに戻した。
2人の捕手を使い切った楽天は9回裏から銀次がプロ初マスク。2005年の高校生ドラフトでは捕手として指名されプロ入りしたが、2010年シーズンから内野手登録。捕手としての一軍出場はプロ14年目にして初めてだった。
9回には二死からヒットで出塁した西浦颯大に二盗を仕掛けられたが、一塁ベース寄りにやや逸れた送球がどんぴしゃりタッチアウト。松井裕樹、ハーマン、森原康平とのバッテリーで4イニングを無失点で切り抜けた。
一方のオリックスは先発の榊原翼が6回1失点と好投したが、守護神の増井が誤算。3点のリードを守り切れず、早くも今季3度目の引き分けとなった。