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今年のロッテは一味違う?攻撃的野球で犠打数は減少

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ロッテ・井口監督 (C) KYODO NEWS IMAGES

攻撃的2番・加藤


 10日終了時点でソフトバンクと並びリーグトップタイのチーム本塁打20本を放つロッテ。2016年のパ・リーグ本塁打王で日本ハムから獲得したレアードがリーグトップの7本塁打を放ち、昨季8本塁打の中村奨吾が早くも5本塁打、昨季本塁打なしの加藤翔平も4本のアーチを描くなど、11年からチーム本塁打が100本を超えていない打線とは思えないほど、開幕から本塁打が飛び出している。

 チーム本塁打が飛躍的に伸びている一方で、チームの犠打数はここまで西武と並びリーグ最少の1つ。サヨナラ勝ちした9日のオリックス戦において、角中勝也の2ランで同点に追いついた直後の9回無死一塁の場面で選手会長の鈴木大地が、送りバントを決めたのがチームとして今季最初のバントだった。

 昨季は開幕10試合を終えた時点でリーグトップの11犠打を記録し、最終的にはリーグ2位の108犠打を決めた。直近5年間を調べても、4度のシーズンで100犠打を記録しており、送って次の打者に進める傾向がかなり強かった。

 的場直樹戦略兼バッテリーコーチ補佐は「昨年までは、立ち上がり相手が不安定なところを初回に出て、送るケースがあったと思うんですけど、今年はビッグイニングを作りたいということで、まずはバントをしないというのが要因にあると思います」と語る。

 開幕から全試合で2番を務めている加藤は「サイン通りやるだけ。バントのサインが出たらバントをしますし、出ていないから打っているだけ。後ろには(中村)奨吾がいる。奨吾の前にランナーを出しておけば、あとはなんとかしてくれる。それだけを考えています」と述べ、打ってつなぐという形がチーム全体の方針としてあることを強調。実際、加藤のここまでの犠打数は「0」で、得点に直結する数字と言われているOPS(長打率+出塁率)は「1.182」を記録している。

 的場コーチは、「ビッグイニングを作りたい」と話し、「今の打線を考えたら調子のいい2番・加藤がチャンスを作って、(中村)奨吾、角中、レアードにいい形で繋いでいく」ことに一定の手応えを掴んでいるようだ。


下位打線も打って繋げる


 下位打線を打つ8番・田村龍弘、9番・藤岡裕大も、打ちにいって次の打者に繋げている。3月30日の楽天戦では、無死二塁から8番・田村が初球セカンドゴロで三塁へ進め、9番・藤岡の内野安打で得点を挙げた。

 的場コーチは「意味のある形で、凡打をしていこうと打撃コーチとも話している。そこは例えば無死二塁のケースを、一死三塁にしたら得点の確率が高くなる。(相手は)前進してくるので、この前の藤岡のような形は抜けやすくなる。チームとして1点を取るためにどうするかを考えさせるという意味で、いい攻撃だったと思います」と振り返った。

 今後も下位打線が進塁打で繋ぐケースは「多くなっていくと思います」と的場コーチ。「バントではないときに、どうするのかというのを考えていこうという話をしている」と、選手たちに考えさせることに主眼を置いている。


大事な局面ではバントも


 打って繋ぐだけでなく、試合展開によっては臨機応変にバントで送るケースもあるという。「(試合の)序盤はどんどん打って繋げていこうというのが今年の考えなので、バントが少ないですが、終盤に点差が迫ったときにバントで送るケースはあると思います」と、9日のオリックス戦のように、1点を争う終盤の大事な局面では場面に応じて犠打で走者を進める作戦も考えられるそうだ。

 今季から本拠地・ZOZOマリンは、外野フェンスが4メートルせり出し『ホームランラグーン』が設置された。さらにはレアード、バルガスといった長打力を期待できる選手が加わり、本塁打による得点力アップにも期待がかかる。ここまでを見る限り、相手にとってはかなり脅威な打線といえるだろう。あとは、チーム本塁打数と同じく突出している被本塁打をどこまで抑えられるか。投手陣の奮闘にも期待したいところだ。

▼ 10試合終了時点のロッテの犠打数と本塁打数(最近5年)
15年:8犠打(1位)/2本(5位)
16年:8犠打(3位)/7本(1位)
17年:7犠打(3位)/4本(6位)
18年:11犠打(1位)/6本(4位)
19年:1犠打(5位)/20本(1位)
※犠打数/本塁打
※()はリーグ順位

▼ シーズン終了時のロッテの犠打数と本塁打数(最近5年)
14年:109犠打(6位)/96本(5位)
15年:109犠打(2位)/85本(5位)
16年:120犠打(5位)/80本(5位)
17年:98犠打(5位)/95本(6位)
18年:108犠打(2位)/78本(6位)
※犠打数/本塁打
※()はリーグ順位

取材・文=岩下雄太
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