● 日本ハム 0 - 5 ヤクルト ○
<2回戦・札幌ドーム>
ヤクルトは交流戦初勝利。引き分けを挟み7連勝中だった日本ハム打線を、先発の石川が8回3安打無失点に封じた。
ベテラン左腕は立ち上がりから安定感抜群だった。「今日はコントロールが良かった」と語った通り、女房役・中村のミット目掛け丁寧に投げ込んだ。テンポも良く、3回までパーフェクト。1点リードの4回は一死から三塁ベースに当たる不運な二塁打を許したが、一打同点のピンチで3番・近藤、4番・中田を、いずれも外野フライに退けた。
中盤以降も安定感は揺るがず、8回92球、3安打4奪三振無失点の快投。4年ぶりの完封、完投も期待されたが、「『行け』と言われたところまで行くのが僕らの仕事。チームが勝って本当に良かった」と、5点リードの最終回は梅野にバトンを託し、成長株の右腕が完封リレーで試合を締めた。
5回無失点で今季初勝利を挙げた5月11日の巨人戦(東京ドーム)から、約1カ月ぶりとなる今季2勝目(3敗)。「イニングの先頭を抑え、低めに丁寧にと思って投げた。いつも中継ぎに負担をかけているので、『何とか一人でも、1イニングでも長く』という思いが、8回まで行けた要因だと思います」と石川。チームに今季の交流戦初勝利をもたらし、自身通算165勝目は交流戦で歴代2位タイに躍り出る24勝目となった。
打線は初回、2番・青木の右越え9号ソロで先制。4回も青木の右前適時打などで一気に4点を加え、ベテラン左腕をしっかり援護した。
【交流戦・歴代勝利数ランキング】
1位(26勝):杉内俊哉(巨人ファーム投手コーチ)
2位(24勝):石川雅規(ヤクルト)
2位(24勝):和田 毅(ソフトバンク)
2位(24勝):涌井秀章(ロッテ)