プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手にポーズをとるロッテ・中村稔=ZOZOマリン(C)Kyodo News

◆ 守備から攻撃へ

「テンポよく無失点に抑えることを考えています」。

 ロッテのドラフト5位ルーキー・中村稔弥は、8月1日に再昇格後、ロングリリーフを中心に4試合に登板し、12回1/3を投げて、防御率3.65とまずまずの成績を残している。

 再昇格後はリリーフを担当している中村稔だが、プロ初登板・初先発となった6月17日の中日戦や、ファームでは主に先発を務めていた。先発とリリーフの違いについては、「毎試合、緊張感があるのもそうなんですけど、リリーフは毎試合準備していかないといけない。そこは違うかな」と説明した。

 また、ロングリリーフで投げるうえで、“テンポよく抑える”ことを心がけている中村稔。その重要性を、同じくロングリリーフを中心にここまで34試合に登板しているチェン・グァンユウから教わった。

 チェンや中村稔の出番は主に、先発が早いイニングで降板した試合や、ビハインドの展開であることが多い。だからこそ、守備から「リズムを作って、打線にリズムを与える(チェン)」ことが、その狙いだ。

◆ プロ初勝利も

 チェンから教わったことを意識し、マウンドにあがった中村稔は、再昇格後初登板となった8月5日の楽天戦、6-0の6回から登板。テンポの良いピッチングで3イニングを30球で投げ終え、無失点に抑えた。

 24日のソフトバンク戦では9-1とリードした中で3回から登板し、そのイニングは柳田悠岐と中村晃に本塁打を打たれたが、2イニング目は走者を出しながらも併殺で切り抜けるなど要した球数は9球で無失点、3イニング目も14球で無失点と、ソフトバンク打線を勢いに乗らせず、3回1/3を3失点でプロ初勝利を手にした。

 ソフトバンク戦では、対戦を熱望していた亜細亜大学の先輩でもある松田宣浩と対峙。最初の対戦ではライト前にヒットを打たれるも、5回の2打席目はストレートで空振り三振に仕留めた。入団会見のときにはツーシームを使って抑えたいと話していたが、この日は「ツーシームを打たれてしまったので、次はしっかり抑えていけるようにしたいと思います」とリベンジを誓った。

 『プロ野球フレッシュオールスターゲーム2019』で優秀賞に選ばれるなどファームで結果を残し、8月に入ってから再び一軍でプレーする中村稔。「もっと結果を残さないといけないと思う。1試合1試合ずつの積み重ねだと思っているので、そこは毎試合大事にしてやっていきたいと思います」。一軍でプレーし続けるため危機感を持って、チームに求められる今の役割を全うする。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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