継続する強みを

　昨季は例年以上に積極的な補強を行い、6月頃には一時首位争いを演じるも、夏場の失速で5位に沈んだ日本ハム。

　一時は栗山英樹監督の進退にも注目が集まったが、球団最長となる9年目の指揮を執ることが決定。今季は特に結果が求められる、勝負のシーズンになる。

ドラ1ルーキーにかかる期待

　昨季は“ショートスターター制”を試すなど、印象的な采配が注目を集めた栗山ファイターズ。しかし、裏を返せばローテーションの構成に苦心していたということもある。

　そのため、昨秋のドラフト会議では1巡目こそ高卒ルーキーの佐々木朗希に手を挙げたものの、くじ引きを外した再入札では社会人の河野竜生を指名。即戦力の左腕を獲得した。

　指揮官も「すぐに使える投手」という期待をかけており、自粛明けの練習試合でも2試合続けてアピール。開幕ローテの座を手中に収めた。

　1年目からチームの救世主となるか、期待は高まるばかりだ。

待たれる上沢の復活

　また、投手陣での上積みという点では、上沢直之の復活も注目のポイントだ。

　プロ9年目・26歳の右腕は、2018年に11勝を挙げるなどブレイク。昨季は自身初の開幕投手も務め、エースへの階段を順調に登っていた。

　ところが、6月の試合でピッチャー強襲のライナーが左膝にまともに直撃。骨折で残りのシーズンを棒に振る不運に見舞われた。

　箇所が箇所だけにその後も慎重な歩みを強いられたが、練習試合の初戦となった6月2日のロッテ戦で実に350日ぶりとなる復帰登板。今季中の復帰に向けて、明るい兆しが見えてきている。

　現状、開幕ローテーション入りは厳しいものとなっているが、この男が早期に戻ってくれば、6連戦が続くハードな日程も計算が立てやすくなってくる。

　背番号15の完全復活はいつになるか、こちらも注目だ。

北海道日本ハムファイターズ

80　栗山英樹（監督）

81　小笠原道大（ヘッド兼打撃コーチ）
92　木田優夫（投手コーチ）
89　武田　勝（投手コーチ）
84　厚澤和幸（ベンチ兼投手コーチ）
88　金子　誠（野手総合コーチ）
71　飯山裕志（内野守備コーチ）
74　矢野謙次（外野守備兼打撃コーチ補佐）
22　鶴岡慎也（バッテリーコーチ） ☆選手兼任




85　荒木大輔（監督兼投手コーチ）

72　原田　豊（総合コーチ）
82　加藤武治（投手コーチ）
83　島崎　毅（投手コーチ）
87　吉岡雄二（打撃コーチ）
77　小田智之（打撃コーチ）
78　髙橋信二（バッテリー兼打撃コーチ補佐）
79　城石憲之（内野守備コーチ）
76　紺田敏正（外野守備・走塁コーチ）
75　山中　潔（育成コーチ）




1　斎藤佑樹
13　生田目翼
14　加藤貴之
15　上沢直之
16　有原航平
17　浦野博司
18　吉田輝星
19　金子弌大
20　上原健太
25　宮西尚生
27　ニック・マルティネス
28　河野竜生
29　井口和朋
31　村田　透
33　立野和明
34　堀　瑞輝
35　西村天裕
36　ドリュー・バーヘイゲン
37　柿木　蓮
39　秋吉　亮
40　福田　俊
41　ブライアン・ロドリゲス
46　田中瑛斗
47　鈴木健矢
49　公文克彦
50　鈴木遼太郎
51　石川直也
52　宮台康平
54　玉井大翔
56　吉川光夫
57　杉浦稔大
59　吉田侑樹
62　望月大希
63　北浦竜次

＜育成＞
113　長谷川凌汰
148　高山優希




10　清水優心
30　宇佐見真吾
42　黒羽根利規
60　郡　拓也
64　田宮裕涼
65　梅林優貴
68　石川　亮




2　杉谷拳士
6　中田　翔
9　中島卓也
12　松本　剛
21　清宮幸太郎
23　渡邉　諒
24　野村佑希
32　谷内亮太
38　石井一成
44　クリスチャン・ビヤヌエバ
45　平沼翔太
48　上野響平
55　難波侑平
58　横尾俊建
70　今井順之助

＜育成＞
112　樋口龍之介
162　髙濱祐仁




3　王　柏融
4　谷口雄也
5　大田泰示
7　西川遥輝
8　近藤健介
26　淺間大基
43　白村明弘
61　姫野優也
66　万波中正
67　片岡奨人

＜育成＞
111　宮田輝星
144　海老原一佳

まとめ

▼ 北海道日本ハムファイターズを展望！

「先発」「強打の三塁」弱点にピンポイント補強
日本ハム・“新加入”名鑑2020
⇒ https://baseballking.jp/ns/214955

社会人No.1左腕ほか、即戦力投手に期待
日本ハム・ルーキー名鑑2020
⇒ https://baseballking.jp/ns/214315