与田体制2年目の逆襲へ
昨季は与田剛新監督の下、“強竜”復活を目指して戦ったものの、5位に終わった中日。
それでも、セ・リーグ新記録となるチーム守備率.992をマークするなど、かつてのような守り勝つ野球への礎を築き、今季に向けた明るい材料も少なくなかったように思う。
レギュラー陣が固まりつつあり、指揮官にも2年目の慣れが見込める今季は、上位勢をあっと言わせる可能性も…?逆襲に向けた戦いがはじまる。
今年こそ正捕手を…
中日が長年抱えている課題と言えば、“正捕手”不在問題。かつてチームを率いた谷繁元信の引退以降、長きに渡って苦しんできた。
2018年からチームに加入した大野奨太がレギュラーに定着できず、昨季は92試合に出場した加藤匠馬もバットの方で課題が残る。そんな状況の中、チームにやって来たのがドラフト4位ルーキーの郡司裕也である。
慶応大では1年から扇の要を任され、4年の秋にはリーグ三冠王にも輝いた期待の大型捕手。「チームを勝たせること」に重きをおいた頭脳派の捕手で、1年目から活躍に期待がかかる。
また、昨季は高卒ルーキーながら一軍デビューも果たしている石橋康太も注目の捕手。
郡司は22歳、石橋はまだ19歳──。若き新星が一気にポジションを掴む……かは分からないが、捕手争いが例年以上に活性化することは間違いない。竜の守りの要を巡る争いに注目だ。
レギュラーを脅かす存在の台頭
これまでは外野の平田良介・大島洋平といったところがいわゆる“チームの顔”だったが、昨季は内野で高橋周平・京田陽太の三遊間が一本立ち。新たな野手陣の柱が立った。
加えて、二塁のポジションで阿部寿樹が台頭。一塁には来日5年目を迎えるダヤン・ビシエドが今年も健在で、経験値の高い選手が揃ってきたという部分はかなり楽しみなところ。
一方で、今季は120試合をノンストップで消化していく戦いとなるだけに、例年以上に層の厚さも求められることが予想される。そこで、こうしたレギュラー陣を脅かす新たな力が出てくるかどうか。ここはひとつのポイントとなりそうだ。
内野手であれば、スピード自慢の髙松渡や、フルスイングが魅力の石垣雅海。外野手では昨季一軍で存在感を発揮した遠藤一星や、昨季トレードで加入した武田健吾、若手では渡辺勝や伊藤康祐などなど。個々を見れば、楽しみな選手が多く在籍している。
あとはこの中で何人が一軍の舞台で持てる力を発揮することができるか…。その数の多さがチームの成績に直結すると言っても過言ではないだろう。
中日ドラゴンズ
監督・コーチ(一軍)
92 与田 剛(監督)
83 伊東 勤(ヘッドコーチ)
93 アロンゾ・パウエル(巡回打撃コーチ)
85 村上隆行(打撃コーチ)
73 栗原健太(打撃コーチ)
74 阿波野秀幸(投手コーチ)
84 赤堀元之(投手コーチ)
80 中村武志(バッテリーコーチ)
88 荒木雅博(内野守備・走塁コーチ)
89 英 智 (外野守備・走塁コーチ)
91 三木安司(コンディショニングコーチ)
95 塚本 洋(コンディショニングコーチ)
監督・コーチ(二軍)
72 仁村 徹(監督)
90 立石充男(野手総合コーチ)
71 波留敏夫(打撃コーチ)
87 門倉 健(投手コーチ)
86 小笠原孝(投手コーチ)
81 浅尾拓也(投手コーチ)
75 武山真吾(バッテリーコーチ)
76 渡邉博幸(内野守備・走塁コーチ)
78 工藤隆人(外野守備・走塁コーチ)
94 水野裕都(コンディショニングコーチ)
96 宮前岳巳(コンディショニングコーチ)
投 手
11 小笠原慎之介
12 田島慎二
13 橋本侑樹
14 谷元圭介
16 又吉克樹
17 柳 裕也
19 吉見一起
21 岡田俊哉
22 大野雄大
24 福谷浩司
25 佐藤 優
28 梅津晃大
29 山井大介
30 阿知羅拓馬
33 祖父江大輔
34 福 敬登
36 岡野祐一郎
38 松葉貴大
40 石川 翔
41 勝野昌慶
43 三ツ間卓也
46 鈴木博志
47 笠原祥太郎
50 清水達也
53 ルイス・ゴンサレス
54 藤嶋健人
59 山本拓実
61 垣越建伸
62 竹内龍臣
64 小熊凌祐
65 伊藤準規
69 濱田達郎
70 エンニー・ロメロ
97 ライデル・マルティネス
98 木下雄介
99 鈴木翔太
<育成>
201 サンディ・ブリトー
202 浜田智博
204 丸山泰資
206 大藏彰人
207 松田亘哲
209 マルク
212 ヤリエル・ロドリゲス
捕 手
27 大野奨太
35 木下拓哉
44 郡司裕也
52 加藤匠馬
58 石橋康太
68 桂依央利
<育成>
210 アリエル・マルティネス
内野手
0 髙松 渡
1 京田陽太
2 石川昂弥
3 高橋周平
5 阿部寿樹
7 根尾 昂
9 石川 駿
32 石垣雅海
37 三ツ俣大樹
48 溝脇隼人
55 福田永将
63 堂上直倫
66 ダヤン・ビシエド
<育成>
205 石岡諒太
外野手
4 藤井淳志
6 平田良介
8 大島洋平
23 遠藤一星
26 井領雅貴
31 渡辺 勝
42 ソイロ・アルモンテ
45 モイセ・シエラ
49 伊藤康祐
51 滝野 要
56 武田健吾
60 岡林勇希
まとめ
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