ロッテの山口航輝が11日、同日からファームの全体練習に合流した。
昨年の秋季キャンプ中に『左足距骨後方骨折』と診断され、昨年11月末に『鏡視下左足距骨後突起骨片切除術』を行った山口は、1月9日に打撃練習を再開し、春季キャンプ第3クール初日の復帰を目指し汗を流していた。
全体練習に合流した山口は「野球をしている感じで楽しいです」と笑顔。武器である打撃では、シート打撃で唐川侑己の前に空振り三振に倒れたが、大谷智久からは右中間を破る三塁打を放った。
三塁打を放った山口だが「(打撃の)感覚がまだおかしいですし、打撃投手の球も1回しか見ていなかったので、タイミングを合わせるのが難しかった。1打席目も全然ボールが見えてなかったので、外も遠く感じました。ちょっとヤバいなと感じたんですけど、まっすぐを1、2、3で振った。たまたまです」と、自身の打撃内容に全く満足いっていない。
自主トレ期間中もマシンを相手に黙々と打ち込んでいたが、投手が投げたボールとでは「全然違います。マシンは速いのを打っていましたが、どんなに速くても一定にくる。それにタイミングを合わせていけば当たるんですけど、ピッチャーはタイミングをずらしてくる。タイミングを合わせていかないといけない」と課題点を挙げた。
同じ若手の外野手が楽天モンキーズ戦で、藤原恭大が2戦連続で『1番・センター』で先発出場し、1戦目は4安打1本塁打3打点の大暴れすれば、育成の和田康士朗も1戦目に本塁打を放つ活躍を見せた。「(藤原)恭大にしても、和田さんにしても、若い人が活躍しているのを見ていましたし、それを見て自分も負けてはいられないと思いました」と刺激を受けた。
ファームの全体練習に合流したが、目指すは一軍の舞台。「打つことが自分の持ち味。そこをアピールしていきたいです」。1日も早く一軍から声がかかるように打撃を磨いていく。
取材・文=岩下雄太