ロッテ・荻野貴司[撮影日=2020年2月12日]

◆ 今オフは怪我をしない体づくり

 マリーンズがリーグ優勝するためには、今年も荻野貴司が大きな怪我なく、シーズン通して活躍することが必要になってくる。

 プロ入りから毎年のように故障に泣かされてきた荻野だが、プロ10年目の昨季は、シーズン終盤に一軍登録抹消があったものの、大きな怪我もなく1年間を過ごし、打率はリーグ3位の「.315」、10本塁打、46打点、28盗塁はいずれもキャリアハイとなった。

 今季に向けてオフの自主トレでは、「怪我をしない体と、体の可動域をつけるようなストレッチ系を多く取り入れた」とのこと。

 荻野の自主トレでは反応の練習のひとつとして、一塁ベースの後ろに立つスタッフが手を叩く音にあわせて走ることもあれば、スタートのフォームを確認しながら塁間ダッシュをするなど、実戦を想定した走塁練習を行うことが多い。今オフもZOZOマリンスタジアムで、「普段のトレーニングをしながら、ダッシュも入れながら」しっかりと走塁練習を行ってきた。

 打撃面では昨季、状態が落ちてきたときに、「フライが上がるときは体が開いているとき」と課題を口にすることがあったが、「去年は比較的少なかったと思うので、そこが出てくれば修正するという感じ」と振り返り、昨季同様の調整を続けていく考えだ。

◆ 外野のレギュラー争いが熾烈も

 今季は昨季以上の働きが期待される荻野ではあるが、外野手のレギュラー争いも熾烈だ。

 ソフトバンクからFAで福田秀平が加入。8日の楽天モンキーズとの国際交流試合中に右手有鈎骨を骨折してしまったが、同日の試合でマルチ安打を放った高部瑛斗が加わり、昨季途中加入ながら14本塁打を放ったマーティン、2度の首位打者経験のある角中勝也、勝負強い打撃が持ち味の清田育宏、さらには練習試合でアピールを続ける2年目の藤原恭大、3年目の菅野剛士らがいる。

 外野のライバルは増えたが、荻野は「常に危機感を持ちながら、ライバルというよりは自分のプレーをしっかりやることが大事だと思う」と語り、対“周り”ではなく、“自分自身”と向き合っていくことがより重要との考えを示した。

 振り返れば、昨季もオープン戦での極度の打撃不振で開幕スタメンを外れたが、短いバットを長く持つスタイルから85センチのバットを短く持つスタイルに変更して調子を取り戻し、最終的にはレギュラーの座を掴んだ。荻野が話すように、周りを気にしていても何も解決はしない。まずは“自分自身”に何ができるのかが重要になってくる。

 今季プロ11年目を迎える荻野だが、「入団してからリーグ優勝したことがないので、そこを目標にしていきたい」と熱い思いを口にする。プロ1年目の2010年に日本一にはなっているが、リーグ優勝はしていない。今季こそ、マリーンズファンが待ち焦がれているリーグ優勝、CS突破、そして日本一を達成したいところだ。もちろん、そのときには、荻野貴司がマリーンズのトップバッターとしてチームを引っ張っていていることだろう。

取材・文=岩下雄太

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