山岡・山本に続け…
オリックスの田嶋大樹投手(23)が8日、京セラドーム大阪で行われた日本ハムとのオープン戦に先発登板。開幕ローテーション“3本目の矢”としてアピールしたいマウンドだったが、序盤からピンチの連続となり、4回2失点という結果に終わった。
佐野日大高から社会人のJR東日本を経て、2017年のドラフト1位でオリックスに入団したプロ3年目の左腕。即戦力として期待を受けながらも、過去2年は度重なる故障に苦しめられて通算22試合に登板に留まっている。
それでも、そのなかで9勝7敗としっかり勝ち越しているように、その実力は一軍でも主力を張れるだけのものを持っている。今季は首脳陣も本領発揮に期待をかけており、山岡泰輔・山本由伸に次ぐ「3番手候補」としてキャンプからこの男の名前を注目選手に挙げていたほど。3月1日のオープン戦初登板では苦しい投球となっただけに、この日は結果が求められるマウンドだった。
ところが初回、いきなり先頭の西川遥輝に四球。厄介な走者を出してしまうと、一死後に盗塁を決められ、さらに近藤健介にも四球。一死一・二塁というピンチを招いてしまう。
それでも、ここはオープン戦絶好調の中田翔にセンターフェンス際まで飛ばされながらも中飛でアウトを奪い、王柏融も外野フライでアウト3つ目。このピンチは冷静に切り抜けて見せた。
しかし2回、先頭の大田泰示を空振り三振に斬って取り、ここからエンジンがかかっていくかに見えた矢先、つづく横尾俊建にインローの難しい速球を完ぺきに打ち返され、打球は無人のレフトスタンドへ。粘って無失点にしのいだ直後に一発で点を失ってしまう。
3回も二死はかんたんに取りながら、中田の二塁打と王に四球を与えてまたピンチ。ここは切り抜けるものの、4回は先頭の安打と犠打で再びピンチを招き、谷内亮太に左中間突破の適時二塁打を浴びて失点。
さらに松本剛にも安打を浴びて一死一・三塁とピンチは拡がったが、後続は三振と外野フライに斬って複数失点は許さず。苦しい中で奮闘する姿は見せたものの、この時点で球数は93と、ローテ入りへ向けてはやや不安を残す内容で降板となった。
▼ 田嶋大樹・投球内容
投球回:4回
投球数:93球
打 者:21人
被安打:6
被 本:1
奪三振:2
与四球:3(死球0)
ボーク:0
失 点:2
自責点:2