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ロッテ、7月はチーム打率リーグワーストも…8月は3割超えが6人と打線好調

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12日のオリックス戦の4回、先制本塁打を放ったマーティン(79)を迎えるロッテナイン=京セラドーム (C) Kyodo News

3割超えが6人


 「カード勝ち越しができていないので、しっかり勝ち越したい。またマリンで6連戦があと2回あるので、良い形でいけるように、しっかり勝って帰ってきたい」。

 井口資仁監督が、2日の楽天戦後に話した言葉通り、前カードの敵地・京セラD大阪で行われたオリックスとの6連戦に4勝1敗1分と勝ち越した。7月は10勝16敗とリーグワーストの成績だったが、8月はここまで8試合戦って、5勝2敗1分とまずまずのスタートを切った。

 7月リーグワーストのチーム打率.237、19本塁打、101得点だった打線は、8月は8試合ではあるが、チーム打率.277、9本塁打、44得点はいずれもリーグトップの成績だ。

 8月の月間成績を見ても中村奨吾が打率.393、井上晴哉が.367、角中勝也が.364、藤岡裕大が.364、菅野剛士が.333、マーティンが.321と6人の選手が3割を超えている。4番の安田は8月の打率こそ.167だが、9日の試合では1-0の9回満塁の好機に、レフト頭上を越える2点適時二塁打を放った。8月はここまでチーム2位の6打点を挙げ、ここという場面で勝負強さを発揮する。

 前回のオリックス戦では6試合中4試合が2桁安打を記録し、昨季チームトップの32本塁打を放ったレアードが一軍登録抹消となった5日の試合では、レアードの不在をかき消す11安打12得点を挙げた。

 7日の試合では、0-0の2回、井上の3年連続2桁本塁打となる第10号ソロで先制すると、一死走者なしから7番・藤岡の三塁打のあと、8番・田村がセンターへタイムリー。2-0の3回は二死走者なしから井上、菅野の連打、藤岡の四球で満塁とし、田村の2打席連続となる2点タイムリーで追加点を挙げた。下位打線が打てば得点が増える。そんな印象を持たせる試合だった。

 8日の試合では16安打9得点を奪ったが、そのうち1番・角中、2番・中村の2人で5安打、3番・マーティン、4番・安田、5番・井上のクリーンナップ3人で6打点と上位打線が機能し大勝した。

控え組もアピール


 レギュラー組の活躍が目立ったが、控え組も与えられたチャンスに結果を残そうと必死にアピールした。

 12-1で勝利した5日の試合では茶谷健太、和田康士朗、佐藤都志也、同日に昇格した西巻賢二といった若手組にも出場チャンスが巡ってきたが、この試合で安打を放つことができなかった。

 それでも、7日に茶谷が移籍後初安打、7日と8日の試合に出場したルーキーの佐藤も2試合連続で安打を放った。特に佐藤は8日の試合、8-1の7回一死走者なしから代打でライト前にヒットを放つと、ライトがボールを弾いた隙に二塁進塁を陥れた。打って満足することなく、次の塁を狙う姿勢を見せ、マリーンズ野球をしっかり体現した。

若手先発陣が躍動


 投手陣もオリックスとの6連戦、先発投手は6人全員が6イニング以上を投げ、小島和哉、岩下大輝、石川歩、二木康太、中村稔弥と5人の投手がクオリティ・スタート(6回3自責点以内)をクリアし、4人が勝利投手となった。美馬は6回1/3を投げ4失点でQSを達成できなかったが、6回まではしっかりと1失点に抑えた。

 若い先発陣が躍動したそんな1週間でもあった。開幕から先発ローテーションを引っ張ってきた種市は一軍登録を抹消されたが、種市にかわって先発した二木が7回2失点と好投し、翌9日に先発した中村稔弥も立ち上がりから力強いストレートで6回を1安打無失点に抑え、先発として初めて白星を手にした。

 若手だけでなく、中堅、ベテランの存在もチームが勝利していくうえで必要不可欠だ。開幕二軍スタートだった唐川侑己の投げているボールが素晴らしい。武器にしているカットボール、カーブだけでなく、左打者へ投げ込むチェンジアップを有効に使い打ち取っている。9日の試合では1-0の7回、今季初めてホールドがつく場面で起用され、1回を簡単に三者凡退に抑えた。

 セットアッパー・ジャクソンが退団し、昨季チーム2位の58試合に登板した東條大樹が一軍登録抹消、昨季自己最多の44試合に登板した田中靖洋が右肘手術するなど、計算できるリリーフ陣が少なくなってきているなかで、唐川の存在は大きい。

 2日終了時点で首位・ソフトバンクとのゲーム差「3.5」の3位だったが、順位こそ変わらないがこの1週間で首位・ソフトバンク、楽天とのゲーム差を「1.0」まで縮めた。今週からはいよいよ本拠地・ZOZOマリンで日本ハム、来週はソフトバンクとの6連戦。敵地で勝ち越したことに意味を持たせるためにも、本拠地で勝ちを積み重ね、貯金を増やしていきたい。

文=岩下雄太
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