紆余曲折を経てプロ40試合目での初勝利

　巨人の田中豊樹投手（26）がプロ5年目にして初勝利を挙げた。

　先発したメルセデスがコンディション不良で2回で降板。2番手として緊急登板した田中豊が3回から2イニングを投げて1安打無失点と好投し、試合を作った。最終的には7人の継投で完封リレーを成し遂げ、田中豊がうれしい初白星を手にした。

　昨オフに4年間在籍した日本ハムを戦力外となり、昨年11月のトライアウトを経て、育成選手として巨人入り。二軍で結果を残し、7月26日に支配下登録を手にした苦労人は「色々と目をかけてもらって声もかけてもらって成長できる環境を作ってもらった」と、周囲に感謝。「いつも通り自分の与えられた立場で投げることだけを考えて、いつも通り投げることができた」と緊急登板にも冷静だった。

　田中の好投もあり連勝を飾った首位・巨人は、貯金を今季最多タイの「12」とし、2位・DeNAとのゲーム差を「4.5」に広げた。


　また、試合後には「19番」の“先輩”でもある上原浩治さんが「巨人、19番、田中選手　プロ初勝利、おめでとうございます。これから、もっともっと勝っていってください！！」とツイートし、「苦労人」の“後輩”右腕にエールを送った。


▼ 田中豊樹投手の成績（※8月19日終了時点）
2016年：４試合 0勝0敗1ホールド（日本ハム）
2017年：19試合 0勝0敗3ホールド（日本ハム）
2018年：８試合 0勝0敗（日本ハム）
2020年：９試合 1勝0敗（巨人）