2020.11.04 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 8 | 終了 | 7 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
京セラD大阪 |
“舞洲オールスターズ”が連夜の活躍
オリックスは4日、連夜の“舞洲オールスターズ”の活躍により、楽天に連勝。楽天がCSに進出する可能性を消滅させるとともに、西武に続いて今シーズン2チーム目の勝ち越しを決めた。
オリックスは2回に頓宮裕真と紅林弘太郎の適時打で2点を先制するが、4回に逆転され、その裏に追いつくも、5回に守備の乱れも絡んで再び3点差とされてしまう。しかし、その裏、頓宮と宗佑磨の適時打などで再び追いつくと、8回にモヤがセカンドへの内野安打を放つ間に、二塁走者の佐野皓大が好走塁を見せて一気にホームイン。さらにブセニッツの暴投で2点を勝ち越した。
最終回は、この連戦からクローザーを務めている漆原大晟が1点を失うヒヤヒヤな展開ながら、8-7で逃げ切り、5番手の山田修義が4勝目。プロ初安打の前日に続いて初打点を記録した紅林は「追い込まれていたので、なんとかバットに当てていこうと思っていました。いい当たりではなかったですが、いいところに飛んでくれてよかったです!」と連日の活躍に笑顔を見せた。
そんな後輩の台頭に「負けてられない」気持ちが芽生えたのだろう。この日、猛打賞と大暴れの宗は「とにかく後ろにつないでいこうと、コンパクトなスイングを意識して打席に入っていました。同点のタイムリーになってくれてよかったですし、この後もチームに貢献できるようにがんばります!」とさらなる飛躍を誓った。
試合後、中嶋監督代行は「逆転されて諦めムードぽくなるんですけど、今回は違いまして、こうやって追いかけて、しかも突き放すというか、逆転したのは良かった」と試合を振り返ると、紅林、頓宮、宗の適時打に、佐野の好走塁といった二軍監督時代からよく知る若い選手たちの活躍についても言及。
「若い奴らが打つことで、ベンチに火がつく原因になると思うし、彼らの経験がいい経験になってくれて、それが来年に繋がって、将来に繋がってくれればと思う。そんな中で、きょうの打点も大きいし、最後まで守り切った紅林も大きい。どんどんいい経験にしていって欲しい」と来季の活躍にも期待を寄せた。
また、頓宮に関しては「打つことが彼の持ち味。リードの面ではこれから注文していきたいことがいっぱいありますけど、勝ち切ったというのは大きい」と捕手として収穫のある試合だったと指摘。中継ぎ陣には「いいところ、悪いところみんな出てるんで、それを糧にして、野球が上手くなって欲しいですね」と、エールを送った。
この日は西浦颯大、宜保翔にもヒットが出ており、スタメンで無安打だったのは、首位打者争いを繰り広げている吉田正尚のみ。来年の開幕メンバーは、現在の“舞洲オールスターズ”が中心メンバーになっていても不思議ではない。それぐらい勢いを感じさせてくれている。
文=どら増田