「4年連続日本一へ向けてスタートできる」
ソフトバンクは15日、本拠地で行われたロッテとのクライマックス・シリーズ第2戦を制し、1勝のアドバンテージを含めた3勝0敗で、4年連続20度目の日本シリーズ進出を決めた。
試合後、MVPに輝いた中村晃選手と共に記者会見に出席した工藤公康監督は「これで4年連続日本一へ向けてスタートできるなという思いでホッとしているところと、よしもう一度、みんなで力を合わせて日本一を目指そうという強い思いと、いまは両方の気持ちがある」と率直な胸の内を明かした。
第2戦で決勝弾を含む2本塁打4打点の大活躍だった中村晃については「これ以上ないくらい。こういう試合でのホームラン、得点がどれほど大きいか。経験を積んでいるからこそ、ああいう所でもしっかり打てたのではないか」と手放しで称え、「本当に皆を救ってくれたホームランだった」と称賛の言葉を続けた。
ソフトバンクは2017年から日本シリーズ3連覇中だが、過去2シーズンは2位からCSを突破しての進出。「今シーズンはロッテに並ばれてから一気に12連勝だったりとか、優勝が決まってからも抜かないで最後まで戦ってくれた。今までとは違うホークスの戦い方が出来たのかな」と3年ぶりのパ・リーグ完全制覇を振り返り、「このCSも先制されてから自分たちの野球を貫いてしっかり勝てたというのは、選手の大きな自信になるのでは」と、逆転で2連勝を飾ったCSも含め、選手たちの戦いぶりを評した。
21日(土)から始まる日本シリーズでは2年連続で巨人と激突するが、「日本シリーズもこういう勢いというか、自分たちにこういう力があるんだと信じて戦ってほしい」と指揮官。相手の印象については「打つこともそうですし、盗塁にしても走れる選手が多い。投手が抑えて勝つ、そういう試合をしている。走攻守バランスがいいチームで勝ってきている」と警戒する。
「パ・リーグの代表として日本シリーズに出れることを誇りに思い、皆の代表として恥ずかしくないい、素晴らしい日本シリーズができるように、一丸となって心を一つにして日本一目指して頑張っていきたい」と意気込みを話した。