コロナ禍の難しさに理解
日本ハムは17日、栗山英樹監督(59)との契約を2021年シーズン終了まで1年延長することに合意したことを発表。来季は栗山政権下での10年目を迎えることになった。
今回の契約延長を受け、栗山監督は「自分でいいのかということと同時に、責任ある行動がどういうものなのかじっくり考えました」と悩んだことを明かしつつ、「今シーズンが終わってこんなに悔しい年はなかったですし、絶対にこの成績で終わる選手たちではないので、引くことは簡単ですが、やると決めた以上は情を捨ててチームが勝つために向かっていく。それが責任の果たし方だと思っています」とコメント。
さらに「責任を果たし切るために厳しさを求めるのが本当の愛情。選手がはつらつとしていて、試合を見ていただいてわくわくするような、ファイターズらしい特徴が出るように選手やコーチには言葉ではっきり伝えていきますし、全てをさらけ出してやっていきます」と力を込めた。
一方の畑佳秀オーナーは「思い通りいかなかった歯がゆさ、悔しさは誰より栗山監督が感じており、それを晴らしたいという思いを最も強く抱いているのは監督自身です。これまでも信念を貫き通すだけでなく、結果で示されてきました。10年目という一つの節目を迎え、これまでの集大成を見せていただけると信じて栗山監督に2021年のファイターズを託します」と期待を口にした。
2年連続で5位に終わった今季は、8月末まで5割近辺を維持していたが、そこから徐々に下降線を辿り、最終的には借金9を背負う形でシーズンを終えていた。
▼ 栗山監督の年度別成績
12年:1位(74勝59敗11分)勝率.556
13年:6位(64勝78敗2分) 勝率.451
14年:3位(73勝68敗3分) 勝率.518
15年:2位(79勝62敗2分) 勝率.560
16年:1位(87勝53敗3分) 勝率.621
17年:5位(60勝83敗0分) 勝率.420
18年:3位(74勝66敗3分) 勝率.529
19年:5位(65勝73敗5分) 勝率.471
20年:5位(53勝62敗5分) 勝率.461
▼ 畑佳秀オーナーコメント
全ての球団が同じ条件だったとはいえ、開幕延期やコンディション調整など新型コロナウイルス感染症に直面しながらの舵取りは極めて難しいものだったと理解しています。
思い通りいかなかった歯がゆさ、悔しさは誰より栗山監督が感じており、それを晴らしたいという思いを最も強く抱いているのは監督自身です。これまでも信念を貫き通すだけでなく、結果で示されてきました。
10年目という一つの節目を迎え、これまでの集大成を見せていただけると信じて栗山監督に2021年のファイターズを託します。
▼ 栗山英樹監督コメント
もう1年というお話をいただいて、自分でいいのかということと同時に、責任ある行動がどういうものなのかじっくり考えました。
今シーズンが終わってこんなに悔しい年はなかったですし、絶対にこの成績で終わる選手たちではないので、引くことは簡単ですが、やると決めた以上は情を捨ててチームが勝つために向かっていく。それが責任の果たし方だと思っています。
もう一度1年目にお受けしますと答えた時の気持ちに戻って全てをかけてやります。
責任を果たし切るために厳しさを求めるのが本当の愛情。選手がはつらつとしていて、試合を見ていただいてわくわくするような、ファイターズらしい特徴が出るように選手やコーチには言葉ではっきり伝えていきますし、全てをさらけ出してやっていきます。