◆ 今秋のFA目玉、行使せず残留決定
ヤクルトは19日、国内FA権を取得した山田哲人選手(28)がFA権を行使せず、来季以降の契約に合意したと発表した。
山田は「球団の方と話し合いを重ねてきました。正直に今までで一番悩みましたが、FA権を行使せずに残留することにしました。更に活躍できるように努力したいと思います」と球団を通じてコメント。契約内容の詳細については公式発表がないものの、来季以降もツバメ軍団の顔としてプレーすることが決まった。
山田は履正社高から2010年のドラフト1位で入団し、2年目の2012年に一軍デビュー。2014年に最多安打とベストナインに輝くと、NPB史上初めてトリプルスリーを3度達成するなどチームの主軸として活躍してきた。
2015年オフには背番号を「23」から「1」に変更。池山隆寛、岩村明憲、青木宣親らが背負ってきた準永久欠番を継承し、ミスタースワローズの系譜に名を連ねた。
節目のプロ10年目だった今季はコンディション不良にも悩まされ、94試合の出場で打率.254(334-85)、12本塁打、52打点、9盗塁の成績。チームも2年連続の最下位に低迷した。
それでもFA宣言すれば市場の目玉になる存在だっただけに、今回の決断はチームはもちろん、ファンにとっても今オフ最大の朗報になったことだろう。
ミスタースワローズの完全復活へ、来季以降も“ヤクルトの山田哲人”から目が離せない。