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どう過ごすかで“差”がつく2カ月 新シーズンに向けて非常に重要な自主トレ

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ロッテ・和田康士朗[撮影日=2020年1月22日]

大切な12月と1月の過ごし方


 各球団、新人合同自主トレーニングがスタートし、マリーンズも11日から新人合同自主トレが始まった。もちろん2年目以降の若手選手たちも、春季キャンプ、最高のシーズンを送るため、必死に汗を流していることだろう。

 自主トレ期間の過ごし方が、新シーズンで活躍する上で非常に重要になってくる。堀幸一二軍育成総合兼育成打撃コーチ、小野晋吾二軍投手コーチは、この期間の“重要性”について過去の取材でこのように語っている。

 「12月1月の2カ月でどれだけ継続してやれるか。やった人間とやっていない人間はここで差がつくので、そこを意識高くもってやってもらわないと。1年間やったことが0になることはないですけど、台無しになる可能性が十分にある」(堀コーチ)※2019年11月4日取材

 「自主トレ期間はいくらでも甘えようと思えれば甘えられる。そこで自分でしっかり考えて、追い込んでいけるかがこの世界で生き残って行くのに必要なこと。周りが休んでいるときに、やらなければいけないという意識を高めていかないといけない。本当にシーズンオフの期間はすごく大事になってくる。そこで、結構差が出てくる」(小野コーチ)※2019年10月3日取材

 12月1日から1月31日までの期間中、監督、コーチは選手を指導することができないため、当然その前の段階でコーチ陣は若手選手などにシーズンオフに向けてどのように過ごしていくか指導している。そのうえで、選手たちはこの2カ月をどう過ごすかで“差”がうまれてくる。


種市は19年に8勝をマーク


 12月と1月の期間に自分自身を追い込み、考えて練習した選手は活躍に繋げた選手が多い印象だ。19年でいえば種市篤暉、20年でいえば和田康士朗などがそうだろう。

 種市はプロ2年目の18年に7試合に一軍登板したが、プロ初勝利を挙げることができなかった。1年目のオフはウエートトレーニングやランニングなどを中心に行ったが、2年目のオフはソフトバンク・千賀滉大らが参加している合同自主トレに参加し、「投げていて調子が良い、悪いだけだったので、直す技術もなかった。ここが悪いからこうなるということも分からなかったので、そこはキャッチボール、ブルペンから良くなかったときの感覚のときに直せる動きを覚えてきたと思っています」と体の使い方など様々なことを学んだ。

 もともと動くようなストレートだったが、あまり動かずに強さがさらに増し、クイックも速くなるなど、全体的にレベルアップ。種市はこの合同トレに参加する前からプロの世界で活躍したい、とにかく野球が上手くなりたいという気持ちがこちらにも伝わるほど意識が高く、常に向上心を高く持って取り組んでいた投手。プロ入り2年間で取り組んできたことに加え、体の使い方、先輩投手の考えなどを学んだことが“合致”し、3年目の19年にプロ初勝利を含む8勝に繋げた。


和田は20年に23盗塁


 「今年(2020年)は足がカギになると思うので、バッティングより足のトレーニングを増やしたりしています」と和田は昨年の今頃、ロッテ浦和球場で黙々と走塁練習を行っていた。

 「(19年)秋のキャンプで大塚さんや伊志嶺さんに教えてもらったので、構えとか確認してやっていたという感じですね」。

 「スタートが遅いので、少しでも速く正面に向けるようにというか。今はそういう構えの練習です」。

 ロッテ浦和球場で行っていた自主トレでは、一塁ベースから二塁ベースへダッシュしたり、盗塁のスタートの練習を何度も繰り返していた。前年19年の自主トレに比べると、自身に明確な課題を持って取り組んでいる印象を受けた。

 20年の春季キャンプは二軍スタートも、楽天モンキーズとの国際交流試合でライトスタンドへ飛び込む特大の本塁打を放つと、第3クールから一軍に合流。練習試合、オープン戦で磨いてきた走塁技術をアピールし、開幕直前の6月に支配下選手登録を掴んだ。開幕してからは代走の切り札としてチームトップの23盗塁をマークした。

 新シーズンで大活躍するために若手選手たちは、考えながら自主トレに励んでいることだろう。

文=岩下雄太
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