ニュース 2021.01.15. 17:00

ロッテでは直近10年で1人 “15勝の壁”を超える投手は出るか?

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高い15勝の壁


 昨季のセ・リーグ最多勝は14勝の菅野智之(巨人)、パ・リーグの最多勝は石川柊太(ソフトバンク)、千賀滉大(ソフトバンク)、涌井秀章(楽天)の11勝だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で143試合から120に減少した昨季、15勝以上挙げた投手はおらず、2桁勝利を達成した投手もセ・パあわせて11人。マリーンズは楽天からFAで加入した美馬学が、18年に13勝を挙げたボルシンガー以来となる2桁10勝を挙げた。

 「15勝」となると一気にハードルが上がり、マリーンズはというと、15勝以上挙げた投手はこの10年で15年に15勝で最多勝を獲得した涌井のみ。13年、17年、19年は2桁勝利達成した投手が誰もいないというシーズンもあった。また、球界全体を見渡しても、2011年からの直近10年でセ・パあわせて190度2桁勝利をクリアしているが、15勝以上となるとこの10年で31度しかない。これだけでも、シーズン“15勝”をクリアするのがいかに難しいかがわかる。

▼ 直近10年のマリーンズ最多勝利
11年:12勝 唐川侑己
12年:12勝 成瀬善久、グライシンガー
13年: 9勝 唐川侑己、古谷拓哉、西野勇士
14年:10勝 石川 歩
15年:15勝 涌井秀章 ☆
16年:14勝 石川 歩
17年: 7勝 二木康太
18年:13勝 ボルシンガー
19年: 8勝 石川 歩、種市篤暉
20年:10勝 美馬 学
☆ 最多勝利

15勝に近い投手は?


 マリーンズで“15勝”に一番近い存在は、昨季チームトップの10勝を挙げた美馬、昨季シーズン自己最多の9勝を挙げ今季はさらなる飛躍が期待される二木康太か。

 美馬は直近5年でシーズン自己最多勝利は楽天時代の17年にマークした11勝だが、そのうち4度規定投球回に到達。「本当に1年間変わらぬことをやり続けることが一番。悪くても良くても、1週間同じ流れでやれているのが、しっかり1年間ローテーションを守れていた理由かなと思います」(19年12月3日取材)と話すように大きな故障がなく、シーズン通してローテーションを投げ続けられるのが強み。

 勝ち星は打線との兼ね合い、さらにそのあとを投げるリリーフ陣の出来など、自分でコントロールできない部分はある。ただ、テンポよく打者を打ち取っていくスタイルの美馬は昨季、リズムの良い投球が打線に好影響をもたらしたのか援護に恵まれた。昨年6月28日のオリックス戦、9月20日の日本ハム戦のように序盤に失点しても、そこから試合を立て直す投球技術も持っている。その間に打線が得点を奪ってくれれば、勝ち星は伸びていくことだろう。

 二木も昨季8月29日のオリックス戦から10月16日の日本ハム戦にかけて自身6連勝するなど、8月以降は9勝2敗、防御率2.63と安定した投球を披露。特にソフトバンク戦は19年から7連勝中と相性が良く、昨季も3勝を挙げた。得意の球団があることは、勝ち星を伸ばすうえでひとつ大事な要素。

 二木の課題は、シーズンのどこかでストレートの威力が落ち、調子を落としてしまうこと。シーズン通して安定した投球を“継続”できれば、2桁勝利どころか、15勝も見えてくる。

 ちなみに15勝以上挙げた投手が同一球団に2人以上いたチームは2011年以降の直近10年で、11年のソフトバンク(ホールトン:19勝、和田:16勝)、13年の楽天(田中:24勝、則本:15勝)、16年の広島(野村:16勝、ジョンソン:15勝)と3球団あるが、その3球団が全てリーグ制覇している。

 今季のマリーンズは球団6年ぶりに15勝以上達成の投手、さらには37年ぶりに複数人の15勝以上挙げる投手が現れるだろうか。

文=岩下雄太

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