春のセンバツ・19日の見どころ
新型コロナウイルスの影響によるまさかの中止から1年…。聖地に球児たちの姿が帰ってきた。
19日(金)に開幕する『第93回選抜高等学校野球大会』。ベースボールキングでは、プロアマ野球研究所とタッグを組んで、公式YouTubeチャンネルでアマチュア野球特化企画「みんなのドラフト」を展開中。
今回はスカイAのドラフト中継でもお馴染みのスポーツライター・西尾典文氏に、センバツの対戦カードの見どころを紹介してもらった。
注目左腕がいきなり登場!
▼ 第1試合(10時00分)
神戸国際大付(兵庫)- 北海(北海道)
実に2年ぶりの開催となる“センバツ開幕戦”。西尾氏は「いきなり好カードになりましたね」と笑顔を見せる。
まず注目選手に挙げたのが、北海のエース・木村大成投手。「秋の北海道大会では1点も取られなかったんですよ。準決勝は3安打、決勝は2安打で9回を完封。この秋いちばん安定していた投手と言っていいと思います」と語る。
一方で、神戸国際大付もエースの阪上翔也投手の名前を挙げ、「バッティングも良い選手で、まさに投打の中心。秋は肘の不調から外野がメインになっていましたが、おそらく冬を越えてマウンドに戻って来ることになると思うので、好投手同士の投げ合いに注目したいです」と、ロースコアの投手戦を予想した。
▼ 第2試合(12時40分)
明徳義塾(高知)- 仙台育英(宮城)
続いて第2試合は、甲子園常連校の激突。「高校野球ファンにとってはお馴染みの2校になりましたよね」と語るように、早くも熱戦への期待が高まる。
「仙台育英は、もうここ数年本当に安定して強い。須江航監督は37歳と若い監督ですが、継投はもちろん“継捕”という考えも持っていて、誰か一人に依存するのではなく、各所の負担を見ながら選手を起用するというのが特徴です」と西尾氏。つづけて、「優勝候補の一角と言っていいと思います」と、西尾氏もその総合力を高く評価する。
しかし、「明徳義塾も、四国では最も安定感のあるチーム。こちらはエースの代木大和投手が大黒柱として君臨しているので、仙台育英と言えど攻略するのはかんたんなことではないかなと思います」という見方も。「百戦錬磨の馬淵史郎監督と、若き名将・須江航監督の頭脳戦にも注目ですよ」と監督の采配も注目ポイントに挙げた。
▼ 第3試合(15時20分)
健大高崎(群馬)- 下関国際(山口)
初日のラストゲーム:第3試合では、関東王者の健大高崎が登場。西尾氏は「健大高崎の“イメチェン”」について注目ポイントに挙げる。
「高校野球ファンの方であれば、“機動破壊”というキャッチフレーズがお馴染みかと思います。とにかく走って、走って、走りまくるという。しかし、今は“スペクタクルベースボール”というものを掲げていて、走るだけでなく打力がすごい。攻撃で魅了するというスタイルになっています」。その言葉の通り、秋の関東大会は4試合で8本塁打と打線が爆発。甲子園で何本のアーチを描くのか、というところも注目を集めそうだ。
対する下関国際は1年生(新2年生)が主体のチームながら、昨秋の中国大会を準優勝。「キャプテンも下級生(新2年生)というフレッシュなチームなので、若さと勢いですよね。怖いもの知らずの一発というところに期待したいです」と、聖地での果敢な戦いに期待を寄せた。
☆協力:プロアマ野球研究所