ニュース 2021.03.20. 06:09

伝統校対決に21世紀枠・三島南も登場、さらに大注目の“東海大”対決も! 春のセンバツ・2日目の見どころ

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天理の達孝太投手 [写真提供=プロアマ野球研究所]

春のセンバツ・20日の見どころ


 新型コロナウイルスの影響によるまさかの中止から1年…。聖地に球児たちの姿が帰ってきた。

 19日(金)に開幕した『第93回選抜高等学校野球大会』。ベースボールキングでは、プロアマ野球研究所とタッグを組んで、公式YouTubeチャンネルでアマチュア野球特化企画「みんなのドラフト」を展開中。

 今回はスカイAのドラフト中継でもお馴染みのスポーツライター・西尾典文氏に、センバツの対戦カードの見どころを紹介してもらった。


“東海大対決”、再び…!


▼ 第1試合(09時00分)
宮崎商(宮崎)- 天理(奈良)

 52年ぶり3回目の出場となる宮崎商と、2年連続25回目の天理。2日目は歴史ある伝統校同士の対決で幕を開ける。

 西尾氏が「歴代でも見ないくらい投手が豊富な大会」と語るこの春、天理にもプロ注目の右腕がいる。「達孝太投手ですね。身長193センチという大型投手ですが、悪い意味での荒々しさみたいなものはなく、とてもまとまっているのが特徴です」。

 近畿大会初戦の乙訓戦では、13個の三振を奪いながらも球数は104球で9回を完投。高い変化球の精度がウリで、「この達投手を宮崎商がいかにして攻略していくのか。手堅い野球で、接戦に持ち込みたいですね」と注目ポイントを挙げた。


▼ 第2試合(11時40分)
三島南(静岡)- 鳥取城北(鳥取)

 三島南は創部100年目にして21世紀枠で甲子園初出場。西尾氏も「静岡県でも三島のあたり、東部のチームはなかなか甲子園と縁がなかったんですが、三島南は昨秋の県大会で優勝候補の静岡に勝ったんですよね。堂々の4強入りだったので、そこも評価をされたかなと思います」と振り返る。

 聖地で目指すのは昨秋の再現。鳥取城北も強打がウリのチームだが、三島南としてはなんとか粘ってロースコアの展開に持ち込みたいところ。今大会は4チームが出場する21世紀枠のトップバッターとして、勇敢な戦いぶりに期待がかかる。


▼ 第3試合(14時20分)
東海大相模(神奈川)- 東海大甲府(山梨)

 2日目の最注目カードとなりそうなのが、昨秋の関東大会・準々決勝の再戦。同じ地区の“東海大系列校”が、いきなり初戦でぶつかることとなった。

 「関東大会では甲府が逆転サヨナラ勝ち。相模としてはリベンジの場となりますね。実は東海大系列の学校の監督さんは相模の出身が多くて、甲府の村中秀人監督も相模の出身。巨人の原監督と同級生だったんですよね」と西尾氏。「甲子園でもまた母校と戦うのか…と思っているかもしれないですが、こちらも楽しみですよね」と、まずは監督にまつわる因縁をポイントに挙げる。
 
 つづいて、選手では「両校とも左腕がエースですが、相模の石田隼都投手は昨夏の甲子園・交流試合で登板しています。めちゃめちゃテンポが速いんですよ。それだけ制球も良くて、投げるボールに自信もあるということ。秋に負けた相手にはなりますが、石田投手が打たれたわけではないですし、秋冬を越えた姿が楽しみですね」と、相模のエースを注目選手として挙げた。


☆協力:プロアマ野球研究所
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