● 巨人 8 - 9 広島 ○
<6回戦・東京ドーム>
広島が最大6点差を追いつかれる大激戦を制し、敵地でカード勝ち越し。ドラフト1位ルーキーの守護神・栗林良吏投手(24)は開幕から12試合連続無失点の圧巻の投球で、12球団トップの8セーブ目(0勝0敗)を手にした。
チームは中盤に突き放して6点リードで8回を迎えるも、ドラ2左腕・森浦大輔、ドラ3右腕・大道温貴が巨人打線に捕まると、塹江敦哉も流れを止めきれずに一挙6失点。それでも直後の9回表に菊池涼介の犠飛で勝ち越し、1店のリードを奪い9回裏の守りへ入る。
最終回に登板した栗林は乱戦ムードを一掃する圧巻の投球を披露。先頭の2番・若林晃弘を3球三振で退けると、続く丸佳浩、岡本和真もフォークで仕留め3者連続の空振り三振。打線の中軸を宝刀で見事に斬って試合を締めた。
前日は連続四球で得点圏に走者を背負いながらのゲームセットだったが、この日は文句なしの投球でシャットアウト。佐々岡真司監督は試合後、「昨日は本人も反省すべき点があったと思うがしっかりと修正できた。ああいうしびれる場面で三者三振、素晴らしかったと思います」と、奮闘を続ける若き新人クローザーに讃辞を送った。
シーズン開幕から9回を任されている栗林は、ここまで12試合に登板して0勝0敗8セーブ、防御率0.00といまだ無失点。ドラフト制導入後の新人のデビュー戦からの連続無失点記録は2019年のソフトバンク・甲斐野央が記録した13試合で、栗林は新人記録に王手をかけた。