「素晴らしい思い出をありがとう」
広島は18日、昨季限りで退団していたクリス・ジョンソン投手(36)が現役を引退することを発表した。
ジョンソンは2015年から広島でプレーし、来日1年目から最優秀防御率のタイトルを獲得。来日2年目の2016年からは同球団の外国人投手としては史上初めて2年連続で開幕投手を務め、2016年には先発投手最高の栄誉である沢村賞も受賞するなど、安定感ある投球で赤ヘル軍団のリーグ3連覇を支えた。
NPB在籍6シーズンで通算128試合に登板し、57勝37敗、防御率2.76の好成績。実績十分の左腕には、今年の東京オリンピックでアメリカ代表から声がかかっていたが、「カープの一員だったことをファンの皆さんに覚えておいて欲しい」という本人の意向で参加を辞退していたという。
ジョンソンは球団を通じて、6年間ともに戦ったかつての同僚、ファンへの感謝の思いを述べ、「子供の時から夢を見ていた野球のキャリアを達成する事に、カープは大きな助けとなりました。そして、私は広島東洋カープの選手として引退する事を誇りに思います」とコメント。「いつかまた日本に帰ってきて、広島を訪れ、カープの試合を観戦できる日を楽しみにしています。素晴らしい思い出をありがとうございました」と別れの挨拶を結んだ。