解説陣3名は「予告先発なし」に賛成!
19日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では「日本シリーズ前日SP」と題して、プロ野球界OBの解説者たちが翌20日から始まるオリックス-ヤクルトの日本シリーズを展望した。
今シリーズは監督会議を経て「予告先発」が採用されないことが決定。DeNAとソフトバンクが激突した2017年以来、4年ぶりに「予告先発なし」で頂上決戦が行われることになった。
今回はヤクルト・高津臣吾監督の意見が反映されての“ルール変更”で、番組に出演した解説者の谷繁元信さんは「この戦略は僕は好き」と話し、同じく番組に出演した真中満さんと江本孟紀さんもこの意見に同調。
ヤクルト監督時代の2015年に日本シリーズへ進出した真中さんは「(相手に)考えさせるのも良い」と、自身も“予告先発なし”で頂上決戦に挑んだ過去を振り返り、江本さんは「そもそも予告先発自体が嫌いです。野球は戦略的に明日誰が来るのかなって探り合いしながらやるのが面白いんですよ」と持論を展開した。
また、今シリーズは球場スケジュールの都合によって、セ・リーグ側の本拠地で行われる第3戦以降の3試合を神宮ではなく東京ドームで開催することになったが、真中さんは「この時期の神宮は寒くなるので、選手のコンディショニング的には東京ドームのほうが戦いやすい」と、両チームの選手にとって球場変更がプラスになるとコメント。
一方、谷繁さんは「球場的にはホームランがよく出る球場。その感じはあまり変わらないと思う」と捕手目線でリードが変化することはないとしつつ、「あとは投手がどれだけマウンドにアジャストできるか。パ・リーグの投手が神宮で投げることはあまりないので、そっちのほうが対応しづらかったのでは」と、オリックス投手陣にとっては変更がプラスに働く可能性があるとの見解を示した。
今季のオリックスは神宮球場で交流戦を戦っておらず、東京ドームでは5月に日本ハム戦2試合を行い1勝1敗。宮城大弥と山本由伸が先発していた。番組に出演した斎藤雅樹さんは気候の影響を受けないことから、球場の変更は両チームにプラスになるとの見解を示したが、球場=マウンドの変更が投手陣のパフォーマンスにどのような影響を与えるのか、これも注目ポイントのひとつになりそうだ。
さらに、延長イニングの規定がレギュラーシーズンの「9回打ち切り」から「延長12回」となることも今年の日本シリーズならではのルール変更のひとつ。真中さんはリリーフの層はヤクルトが優位との見方を示し、「粘って粘って終盤に勝ちを拾っていく、そんなイメージ。ロングリリーフにいける投手もいるので、終盤に競るとヤクルトが有利かな」と話した。
なお、日本一予想は真中さんが4勝2敗でヤクルト、谷繁さんと斎藤さんも4勝3敗でヤクルト、江本孟紀さんは4勝2敗でオリックスが日本シリーズを制すると予想していた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』