崖っぷちに追い込まれた第5戦で粘投
オリックスの先発・山﨑福也は6回途中を5安打2失点で降板した。
公式戦は10月20日の楽天戦以来の登板となった山﨑福は2回、先頭のサンタナに四球を与え、中村悠平にはレフト前ヒットを浴びて無死1、3塁。続くオスナの三塁併殺打の間にランナーが生還し先制点を許す。同点に追いついた4回は先頭の村上宗隆に勝ち越しソロを被弾したが、速いテンポと緩急をうまく使ったピッチングで6回途中、77球5安打2失点の粘投で先発の役割を果たした。
25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた田尾安志さんは「頑張りましたね。このプレッシャーの中でよく向かっていったと思います。村上に打たれたホームランだけちょっと甘くいきましたが、全体的には非常にキレもあったし、負けたらお終いという中でよく腕を振ったと思いますね」と崖っぷちに追い込まれた第5戦のマウンドを託された左腕の好投を称えた。
MCを務めた高木豊さんも「山﨑福也の一番の特徴は“ゆったり感”だと思うんですよ。これが力んでいるとその“ゆったり感”が出ない。(今日は)そのゆったりとしたリズムを崩さなかった。そこらへんが落ち着いていたなと思いましたね」と緩急を生かしたピッチングを評価した。
接戦を制したオリックスは対戦成績を2勝3敗とし、決着は神戸に場所を移す第6戦以降にもつれ込むことになった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』