打撃面のスキルアップを図る
DeNAが誇る内野のユーティリティープレーヤー・柴田竜拓が2日、契約を更改。来季のレギュラー獲りに意欲を見せた。
今シーズンも開幕一軍に名を連ね、ショートやセカンドでスタメン出場を果たした柴田だったが、4月23日の阪神戦で守備の際に大和と交錯して左肩を脱臼。長いリハビリ期間を経て6月19日に再登録されたが、7月9日の中日戦で盗塁を試みた京田陽太にタッチした際に裂傷を負うなど、ケガに苦しめられた1年だった。
それでも、柴田自身としては、「ケガがあった中で、自分に言い訳をして弱い部分が出た。自分自身に勝てなかった」と反省しきり。今オフも筒香と共にトレーニングに励む予定で、「今年1年すごく濃い1年だったと思う。人としての強さ、生き様の話を聞きながら、自分のものにできるように取り組んでいきたい」と、メジャーで浮き沈みの激しいシーズンを過ごした先輩の経験談を糧に、心身ともに「強いものを作っていく」と決意を込めた。
また、「守りだけではレギュラーは獲れない。3割を目標に、出塁率を上げて犠打や四球も増やして、自分の味を出せるようにしていきたい」との目標を掲げ、「(コーチの)大村(巌)さんや(石井)琢朗さんにも逆方向(の打撃)が大切と言われ、自分の考えとも一致したので、迷いなく取り組める」と、打撃面のスキルアップを図る考えだ。
来シーズンは、「レギュラーとしてケガせずチームに貢献する」と断言し、森敬斗や大和、倉本寿彦らライバルの多いショートでのポジション争いについては、「そこはこだわりを持っていきたい」と主張。7年目のシーズンこそ、筒香イズムを胸に、不動の遊撃手の座を貪欲に狙っていく。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)