3年目を迎える高卒ドラ1の躍進は?!
DeNAの期待のホープ・森敬斗選手が3日、契約更改交渉に臨み、35%アップの推定1350万円でサインした。
プロ2年目の今シーズンは多くの時間を一軍で過ごすも、打率.194と2割を切り、「なかなかうまく結果が出ないことが多くて、悔しい思いをした」と唇を噛んだ。しかし、「チームも最下位でもう落ちることはない。上がっていくだけなので、この悔しさを来年生かせるように、チームの力になれるように準備していきます」と前を向いた。
一軍の舞台は「ひとつひとつのプレーの重み、責任、緊張感をゲームの中で感じた。レギュラーの人から見たら、僕のプレッシャーなんかちっぽけですけど、チームの勝利や順位につながるので、1つの勝利は一軍では重いものがある」と実感した。
秋季トレーニングでは新任の石井琢朗コーチから「守備に関してもバッティングに関しても色々教わった」とのこと。「今までの自分の感覚と全く違うことだったり新しいことを教えていただいた。自分が違うと思うことは話しをして、1球1球『いまどうだ?』と、コミュニケーションをとりながらやってもらえるので、僕としてはありがたいです」と、98年優勝時の俊足ショートと共通点の多い大先輩の教えを吸収していく構えだ。
昨年の8試合から今季は44試合に出場した森だが、次の目標はズバリ「開幕スタメン」だ。そして「1年間レギュラーとして頑張っていく」と宣言。プロ3年目の来季は、中心選手として華のあるプレーを魅せ続ける。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)