背番号は「3」に決定!
DeNAは10日、来季からチームに復帰する藤田一也選手(39)の入団記者会見を実施。
新背番号は「3」に決定した。
“ハマの牛若丸”が帰ってきた──。
鳴門第一高から近畿大を経て、2004年のドラフト4位で横浜に入団した守備の名手は、2012年のDeNA初年度のシーズン途中にトレードで楽天へと移籍。
新天地でレギュラーの座を確保すると、翌2013年には楽天の創設初優勝・日本一にも大きく貢献した。
2017年までは100試合以上に出場を果たすも、近年は徐々に出場機会が減少。
若手の台頭もあり、2018年から90試合、61試合、55試合と来て、今季は一軍出場がないままシーズン終了。オフに自由契約となり、去就が注目されていた。
「喜びを感じています」
DeNAの三原一晃球団代表は、「三浦監督が二軍監督の時に『藤田はどうなんだ』と話していて、注目している選手だった」と、近年出番を減らしている中でも気にかけていた選手だったことを明かし、「キャンプから、レギュラー争いから頑張って、一軍で長い時間活躍してもらいたい」と期待のコメント。
また、戦力としての期待ももちろんのこと、「OBということで、球団の中にも藤田ファンは多い」と付け加えるなど、その人柄も獲得の決め手として挙げている。
会見に臨んだ藤田は、「10年ぶりにベイスターズのユニフォームに袖を通せるという気持ちと、また横浜ベイスターズファンの前でプレーができる喜びを感じています」と笑顔。
古巣の現在については、「二軍でベイスターズと対戦して、良い選手、能力の高い選手が多い」と印象を口にしつつ、「その中で勝負して、みんなで切磋琢磨して優勝・日本一へと頑張っていきたい」と意気込みを述べた。
「ベイスターズで優勝」
実に10年ぶりの復帰となるが、楽天で“得たもの”を振り返りながら、「優勝や日本一を経験すると、人としても、プレイヤーとしても大きくなれる。ならないと分からないので、みんなで味わいたい」と、ここでも“優勝”を意識したコメントが。
また、「聞かれた時はしっかりとアドバイスをして、ひとつでも身になってくれたら」と、これまでの経験をチームに還元していくことも明言した。
背番号3に関しては、「驚きました。今まで偉大な先輩がつけていた番号」と改めて気を引き締めながら、「イーグルスでプレーしていた時も、ベイスターズは気にしていたチームだった。プロに入る前からベイスターズに入りたいという気持ちがあって、ベイスターズで優勝したかった」と、あふれんばかりのチーム愛を吐露。
「これからも愛を持ってやっていきたい」
変わらぬ気持ち、想いを胸に帰ってきた“ハマの牛若丸”。
ともに汗を流した三浦大輔監督を男にするために、決意と覚悟を抱いてプロ18年目の再スタートを切る。
取材・文=萩原孝弘