10.26の悔しさを胸に
DeNAは23日、オンライントークショー「横浜DeNAベイスターズ プレイボールミーティング2022」を開催した。
トークショーには球団OBの高木豊氏と、三浦大輔監督に森敬斗と大田泰示の現役選手2名も登場。最下位に沈んだ昨季について、三浦監督は「想像以上に違ったことを経験できた。得られたものは大きかった」と振り返り、「去年の悔しさを晴らさないといけない」と新シーズンへ向けて決意。新入団の大田は「三浦監督の優勝するという気持ちに乗らせていただきたい。3割30本を達成したい」と話し、森も「ショートでやりたい。大和さんや柴田さんを超えていかなければならない。3割を打ちたい気持ちはあります」と、それぞれ高い目標を掲げた。
シーズンスローガンは「横浜反撃」に決定。発表する際の映像では、昨年10月26日に横浜スタジアムでヤクルトに胴上げを許し、ベンチからその模様を直視するナインが映し出された。スローガンを自ら考案した三浦監督は「昨年目の前で胴上げされ、それと同時に最下位も確定した。その時からやり返さないという気持ちがより強くなりました。あの場面から2022年は絶対にやり返えすんだと色々な思いを込めて、わかりやすくシンプルに、“横浜一心”で戦ってくれたみんな全員で反撃しようという気持ちを言葉にしました」と、新スローガンに「横浜反撃」を掲げた理由を説明した。
自由契約を経てDeNAへ加入した大田は「僕自身もある意味反撃。本気になったチーム、本気になった試合を見てもらいたい」と語り、森も「去年ヤクルトに目の前で胴上げされ、悔しい思いをした。反撃という言葉ははすごくいいと思いました」と共闘宣言。ゲストの高木氏も「シンプルでわかりやすくいい言葉だと思いますね」と頷いた。
最後に「悔しさをバネに、反撃できるように戦っていく」と言葉に力を込めた三浦監督。 現役時代は “Hit it! If you can.”(打てるものなら打ってみろ!)と、強気でならしたハマの番長の目の奥は、反撃の炎で燃えたぎっている。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)