昨季後半戦に覚醒した助っ人右腕
来日2年目を迎えるDeNAの助っ人右腕、フェルナンド・ロメロが24日、ZOOM取材に応じた。
昨季は3月下旬に来日後、いきなり新型コロナウイルス陽性判定を受けて隔離されるなど波乱のスタート。本業でも前半戦は防御率5.75と苦しんだが、後半戦は完封勝利をマークするなど先発ローテーションの一角として活躍。14登板で5勝3敗、防御率3.01とポテンシャルの高さを示した。
来日1年目の昨季について、ロメロは「前半はもう少しできた」と反省しつつ、「後半は相手打者の特長もわかってきて、尻上がりによくなった」と分析。このオフは「コーナーに投げ分けられるように、コントロールを磨いてきた」と祖国での取り組みを明かした。
今後の家族の来日は未定だが「オフには家族としっかりと過ごしてきた」とリフレッシュしてきたようで、「しっかりと野球に集中するということで日本に来ている」と気持ちの面でもスタンバイは完了。自身初となる日本のキャンプに「しっかりとサインプレーや、チームがプランしてくれていることをこなしていく。日本の野球をもっと知ってやっていきたい」と意気込んだ。
来日2年目となる今季は「しっかりと一年間通してやり抜くこと。100%の力を出し切ってチームに貢献したい。横浜という街に恩返しができるように、いいものを見せていきたいと思います」とファンに約束。すっかりお馴染みとなったお立ち台での一発ギャグにも「シーズンに入ったら、新しいのを覚えていきたいと思います」と、いたずらっぽく笑った。
三浦監督が掲げた新スローガン『横浜反撃』については、「すごくいいと思います。自分もそれに乗って、一丸となってやっていきたいと思います」と共闘を誓ったロメロ。明るさと真面目さを併せ持つ右腕は、昨年得たものを糧にして先発ローテーションを守りぬく覚悟だ。
文・取材=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)