好調打線の中で苦しんできた男が…!
広島が逆転サヨナラ勝ちでDeNAに3連勝。
24日の試合は9回のサヨナラ機を逃し、直後の10回表に二死から失点を喫してしまう大ピンチに陥ったが、10回裏に四球から作ったチャンスを逃さずきっちりと2得点。これで今季の対DeNAの成績を6勝負けなしとした。
10回裏、DeNA・三嶋一輝から西川龍馬とライアン・マクブルームが四球をもぎ取って無死一・二塁とすると、坂倉将吾がセンターへの適時打を放ってまず同点。
つづく會澤翼は敬遠気味に歩かされ、田中広輔が内野ゴロでアウトとなって一死満塁。ここで8番・小園海斗に打席が回ってくる。
今季は開幕から3番を任されながらも不振に苦しみ、このカードから8番に打順が下がっていた21歳。それでも持ち味である積極性は失わず、この場面でも初球から臆することなくスイング。センター後方への打球は安打とはならなかったが、飛距離は十分の犠飛となって激闘に終止符を打った。
24日放送の『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏も「とても良い犠飛だった」と小園の一打を称賛。
続けて「ずっと3番で使ってもらっていたんですが、8番になってもう“後はない”という感じですよね。それでもこの大事な場面で初球から打ちに行けたというのは、この先の小園を変えていくような一打になるのかなという気もする」とし、苦しんでいた男の“開眼”に期待を寄せた。
鈴木誠也のメジャー挑戦に伴う退団に加え、期待の小園のブレーキもありながら、現在のチーム打率.260は12球団No.1。そこに小園の復調が加われば、さらなる快進撃にも希望が膨らんでくる。
大矢氏の言葉通り、背番号51はこの一打をキッカケに状態を上げてくるのか。今後の打席から目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』