DeNA・三浦大輔監督[写真=萩原孝弘]

● DeNA 2 - 8 巨人 ○
<4回戦・横浜>

 DeNAは首位相手に連敗ストップした前日の流れそのままに連勝を狙ったが、投打ともに奮わず巨人に大敗を喫した。

 惜しむべくは初回の攻撃だった。

 一死後、昨日に続き2番に入った佐野恵太の安打を皮切りに、3番ネフタリ・ソト、4番牧秀悟が連続四球を選び満塁の大チャンスを作ることに成功。しかし左腕のC.C.メルセデス対策で5番に起用された大田泰示がワンバウンドのスライダーに空振り三振、勝負強い大和はストレートに空振り三振と、立て続けにインコースを攻められ得点機を逃した。

 前回登板に続き中5日で先発した坂本裕哉は、3回まで粘りの投球を見せるも4回に中島宏之に満塁被弾でKO。メルセデスは2回以降完全に立ち直り、7回まで二塁すら踏ませぬ無双状態だった。

 三浦大輔監督は立ち上がりの拙攻をポイントに上げ、「初回のチャンスをモノにできなかったのが痛かったですね。あそこで(メルセデスを)乗せてしまった。なんとかできていれば展開は変わっていた」とうなだれ、「2回以降はチャンスらしいチャンスも作れず、向こうのペースで投げられた」と振り返った。

 打線は1番・桑原将志とマルチ安打を記録した佐野の計3安打と沈黙。前夜にチームの全6打点を叩き出した上位4人は全員出塁したが、5番以降のスタメンは大和の四球がひとつだけ。コロナ感染から復帰した柴田竜拓は未だにノーヒットが続いており、上位と下位の力の差が際立つ。

 それでも、ここまで防御率9点台だった入江大生が2回3奪三振無失点ピッチングを披露。最終回は守備から出場した宮本秀明が粘って四球をもぎ取り、藤田一也の内野ゴロで意地のホームを踏むなど、控えメンバーの諦めない姿勢は見せた。

 28日は勝ち越しがかかるカード3戦目。未だにベストメンバーは組めないが、チーム一丸で勝ち越しを決めたい。

取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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