ニュース 2022.07.06. 09:02

サヨナラ勝ちのロッテ 若手野手、リリーフ陣の安定が勝利を呼び込む

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タイロン・ゲレーロ (C)Kyodo News
○ ロッテ 2x - 1 日本ハム ●
<10回戦・ZOZOマリン>

 ロッテが延長10回に荻野貴司が適時打を放ちサヨナラ勝ち。3日の楽天戦に1-14と大敗を喫し再び勝率が5割となったなかで、投手を中心にしたマリーンズらしい戦いで再び貯金を1にした。

 先発・本前郁也が2回に野村佑希に一発を浴びたが、6回1失点と先発の役割を果たす。0-1の7回は1点を追うビハインドゲームも、“勝利の方程式”の東條大樹がマウンドへ。3番・松本剛からはじまる好打順を三者凡退に抑えるピッチング。その裏、4回の満塁のチャンスで三振に倒れた佐藤都志也が値千金の一発で試合を振り出しに戻す。

 こうなれば、マリーンズが得意な形。8回・オスナ、9回・益田直也、10回・ゲレーロがきっちり3人で抑える投球で、日本ハムに流れを渡さない。

 1-1の10回に山口航輝がライト前安打で出塁し、続く小川龍成の初球に代走・和田康士朗が二塁盗塁。小川は2球目にきっちり送りバントを決め、和田を三塁に進めると、最後は荻野貴司がレフト前に適時打を放ちサヨナラ勝ち。10回は代走の和田が初球で盗塁を決め、小川も続く球で送りバントを成功させ、攻撃にリズムを与えた。

 10回のサヨナラ打を決めたのはベテランの荻野だが、7回の同点弾が大卒3年目の佐藤、10回も先頭打者としてライト前に安打を放ったのは高卒4年目の山口、代走で盗塁を決めた和田、送りバントを決めた小川ともに98年世代。打撃成績だけを見れば物足りないが、若い選手たちも、必死にチームに貢献しようといい働きを見せている。

 特に小川はこの日も無安打だったが、0-1の3回無死一塁の第1打席に1球目で送りバントを決めた。もう少し打てればいいが、2日の楽天戦でも勝ち越しの押し出し四球を選ぶなど、自分の役割を理解し、それをきっちりと遂行している。

安定のリリーフ陣


 7回の同点劇、サヨナラ勝ちに繋がったのもリリーフ陣の投球が大きい。

 7月1日の楽天戦、そして5日の日本ハム戦とともに1点ビハインドの場面で、“勝ちパターン”の7回で投げる東條がマウンドにあがった。正直、長いシーズンを考えると、1点ビハインドの展開であれば、小野郁を投げさせるのが良いのではないかと思った。

 東條は1日の試合は島内宏明に一発を浴びたが、5日の日本ハム戦はきっちりと3人で抑え、1日、5日の試合はともにその裏の攻撃で同点に追いついた。首脳陣はテンポよく投げ込む東條が、ビハインドの場面で上がっても、流れを呼び込むことができると期待してマウンドに送り込んでいるのかーー。コロナ禍により取材制限で直接取材ができないのでその真意はわからないが、結果的に2試合とも、その裏の攻撃で得点に結びついていることは確かだ。

 リリーフ陣において、オスナの加入は好影響をもたらしている。同点の8回にオスナが登板しても、勝ちパターンを務めるゲレーロを延長戦で投入することができるようになったことで、ブルペンの層が間違いなく厚くなった。

 たとえ10回にサヨナラ勝ちできていなかったとしても、10回終了時点でロッテのブルペンには小野、西野が控えていた。開幕直後は勝利の方程式を固定できず、9回までに決着がつかなければ、10回以降のリリーフ陣で苦労することが多かった。不安要素も少なくなり、5月までは延長戦の成績は2勝6敗1分だったが、6月以降(延長戦)は2勝1敗。オスナが一軍登録された6月21日以降(延長戦)は2勝0敗だ。

 課題は早いイニングで先発がマウンドを降りたときのロングリリーフを含めたビハインドゲームで投げるリリーフ陣か。打線の援護が少ないとはいえ、試合終盤に得点することが多く、6月17日の日本ハム戦のように0-4の5回から本前が4イニングを無失点に抑え、8回、9回に得点し逆転勝ちしたというケースもある。先発が試合を作るというのが理想だが、優勝するためには先発が早いイニングでマウンドを降りたあとのリリーフ陣が0で抑え、逆転勝ちしていくことも必要になってくる。

 6月5日の巨人戦以降、投打ともに粘り強さが出てきて、徐々にマリーンズらしい戦いが増えてきた。今後はいかに投手戦、1点差ゲームをモノにしていくか。リーグ優勝するためにも、接戦は全て勝ち切る勢いが欲しいところだ。

文=岩下雄太

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