2022.08.26 18:00 | ||||
千葉ロッテマリーンズ | 2 | 終了 | 0 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
ZOZOマリン |
○ ロッテ 2 - 0 楽天 ●
<21回戦・ZOZOマリン>
ロッテらしく投手陣を中心にした1点を守りきる野球で、2-0で楽天との3連戦の初戦に勝利。これで連勝が3に伸びた。
0-0の3回に荻野貴司が第5号先制本塁打を放つと、先発・佐々木朗希が7回3安打無失点と好投。1-0の8回はゲレーロが連投中でベンチ外だったため、昇格後勝ち試合の7回で投げることの多い唐川侑己がマウンドへ。唐川が危なげなく1回を12球、三者凡退に抑えた。
1-0の8回裏は簡単に2アウトとなったが、井上晴哉が四球を選び、続く安田尚憲がこの日4本目となる安打が貴重な適時二塁打。2-0の9回は3連投となったオスナが走者を出しながらも試合を締めた。
25日の西武戦は“生え抜きスタメン”で髙部瑛斗が3安打、山口航輝が2打点、小川龍成がプロ初本塁打、佐藤都志也がシーズン自己最多となる第7号本塁打と若手が活躍するなか、17年ドラフト1位の安田は4-5の8回無死一、二塁の場面で三木亮に代打が送られ無念の途中交代となっていた。
打順を5番から6番に下げた26日の楽天戦では第1打席、岸孝之のストレートをライト前安打、第2打席もカーブを泳ぎながらライト前安打、第3打席もチェンジアップを捉え二塁打で猛打賞。そして8回二死一塁の第4打席は、安楽智大の144キロストレートをセンターのグラブを弾く適時二塁打で、この日は4安打1打点で勝利に貢献した。チームが放った6安打のうち4安打が安田で、勝利に繋がったのだから大きな働きだ。
そして、8回の安田が左中間に放った打球で、一塁から生還した井上の走塁も見事だった。井上は体重114キロで、打撃を売りにする選手で足が速いとはいえないが、“1つ先の塁”を狙う走塁を何度も見せている。
19年2月9日に行われたラミゴとの練習試合では、加藤翔平(現中日)が放ったセンター後方のフライで三塁へタッチアップし、ホームを狙うそぶりを見せたことがあった。当時の取材で井上は「もし何かがあればですよね。完全に一番後ろでのタッチアップだったので、サードにつないでこないというのは分かっているから、ホームにつないでくるとは思うんですけど、中継プレーとかミスがあればいつでもいけるように」と話していた。
今季も6月18日のヤクルトとの二軍戦では、0-0の初回一死二、三塁から茶谷健太のセンター後方のフライで三塁走者に続き、二塁走者の井上も三塁にタッチアップしている。
井上は8月上旬に行ったオンライン取材で「足が遅いというところはあるんですけど、それは多分盗塁だけだと思う」と話す。「走塁というのは相手の隙というか動き次第でなんとでもなる。走塁ではみんなと一緒にできるように自分で心がけています。あいつ無理か、いけないかではなくて、いってみてトライというのはまだまだやっています」と語っている。
井上だけでなく、安田、山口といった決して足が速いとはいえない選手たちも、常に先の塁を狙う姿勢を見せているのは、チーム全体でその意識が浸透しているからだ。打点は安田に記録されるが、井上の足でもぎとった1点ともいえるだろう。
福田秀平の魂の守備から来た流れで3連勝となった。首位・ソフトバンクと7差、3位・オリックスまで4差とまだまだゲーム差は離されているが、今は残り10試合で優勝、CS争いに食い込めるように勝ち続けたい。
取材・文=岩下雄太
<21回戦・ZOZOマリン>
ロッテらしく投手陣を中心にした1点を守りきる野球で、2-0で楽天との3連戦の初戦に勝利。これで連勝が3に伸びた。
0-0の3回に荻野貴司が第5号先制本塁打を放つと、先発・佐々木朗希が7回3安打無失点と好投。1-0の8回はゲレーロが連投中でベンチ外だったため、昇格後勝ち試合の7回で投げることの多い唐川侑己がマウンドへ。唐川が危なげなく1回を12球、三者凡退に抑えた。
1-0の8回裏は簡単に2アウトとなったが、井上晴哉が四球を選び、続く安田尚憲がこの日4本目となる安打が貴重な適時二塁打。2-0の9回は3連投となったオスナが走者を出しながらも試合を締めた。
井上が激走
25日の西武戦は“生え抜きスタメン”で髙部瑛斗が3安打、山口航輝が2打点、小川龍成がプロ初本塁打、佐藤都志也がシーズン自己最多となる第7号本塁打と若手が活躍するなか、17年ドラフト1位の安田は4-5の8回無死一、二塁の場面で三木亮に代打が送られ無念の途中交代となっていた。
打順を5番から6番に下げた26日の楽天戦では第1打席、岸孝之のストレートをライト前安打、第2打席もカーブを泳ぎながらライト前安打、第3打席もチェンジアップを捉え二塁打で猛打賞。そして8回二死一塁の第4打席は、安楽智大の144キロストレートをセンターのグラブを弾く適時二塁打で、この日は4安打1打点で勝利に貢献した。チームが放った6安打のうち4安打が安田で、勝利に繋がったのだから大きな働きだ。
そして、8回の安田が左中間に放った打球で、一塁から生還した井上の走塁も見事だった。井上は体重114キロで、打撃を売りにする選手で足が速いとはいえないが、“1つ先の塁”を狙う走塁を何度も見せている。
19年2月9日に行われたラミゴとの練習試合では、加藤翔平(現中日)が放ったセンター後方のフライで三塁へタッチアップし、ホームを狙うそぶりを見せたことがあった。当時の取材で井上は「もし何かがあればですよね。完全に一番後ろでのタッチアップだったので、サードにつないでこないというのは分かっているから、ホームにつないでくるとは思うんですけど、中継プレーとかミスがあればいつでもいけるように」と話していた。
今季も6月18日のヤクルトとの二軍戦では、0-0の初回一死二、三塁から茶谷健太のセンター後方のフライで三塁走者に続き、二塁走者の井上も三塁にタッチアップしている。
井上は8月上旬に行ったオンライン取材で「足が遅いというところはあるんですけど、それは多分盗塁だけだと思う」と話す。「走塁というのは相手の隙というか動き次第でなんとでもなる。走塁ではみんなと一緒にできるように自分で心がけています。あいつ無理か、いけないかではなくて、いってみてトライというのはまだまだやっています」と語っている。
井上だけでなく、安田、山口といった決して足が速いとはいえない選手たちも、常に先の塁を狙う姿勢を見せているのは、チーム全体でその意識が浸透しているからだ。打点は安田に記録されるが、井上の足でもぎとった1点ともいえるだろう。
福田秀平の魂の守備から来た流れで3連勝となった。首位・ソフトバンクと7差、3位・オリックスまで4差とまだまだゲーム差は離されているが、今は残り10試合で優勝、CS争いに食い込めるように勝ち続けたい。
取材・文=岩下雄太