ニュース 2022.09.27. 22:40

ロッテ、CS進出完全消滅…的確補強、育成方針など良い部分は継続を!

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選手交代を告げるロッテ・井口資仁監督(C)Kyodo News
2022.09.27 18:00
北海道日本ハムファイターズ 14 終了 0 千葉ロッテマリーンズ
札幌ドーム
○ 日本ハム 14 - 0 ロッテ ●
<24回戦・札幌ドーム>

 ロッテは最下位・日本ハムに0-14で大敗を喫し、クライマックスシリーズ進出の可能性が完全に消滅した。

 この日は先発・佐藤奨真が3回までに8点を失うと、2番手で登板した廣畑敦也も6失点と試合を作れず。打線も3度先頭打者が出塁したが、そのうち2度が併殺でチャンスを潰すなど、日本ハム投手陣を打ち崩すことができず完封負け。打線が投手陣を援護できず、先発投手も早いイニングで失点するという今季何度も見てきた敗戦の仕方だった。

 チームとしての安定した戦い、貧打に喘ぐ打線、投(エース)打(4番打者)の軸が不在、救援陣の高齢化、20代後半〜30代前半にかけての野手陣の低迷など、他にも課題点はたくさんある。

 Bクラスに終わり課題点を洗い出す必要はあるが、これまで取り組んできたことを全て否定し、またイチから立て直す、リセットするのだけは避けて欲しい。

 特に高卒選手の育成アプローチだ。高卒ドラ1の松川虎生は開幕から一軍の戦力として出場しているのは稀なケースだが、野手は体づくりと並行しながらファームで実戦経験を積み、3年目から一軍の舞台で本格的に戦っていくというのが流れ。

 安田尚憲、山口航輝は2年目までファームでみっちりと鍛え、安田は3年目の20年に規定打席に到達し、今季はここまでシーズン自己最多の9本塁打、8月以降は勝負強い打撃を見せる。山口も3年目の昨季一軍初出場果たすと9本塁打を放ち、今季はここまでレアードに次ぐチーム2位の14本塁打。安田、山口のように西川僚祐、山本大斗の高卒2年目の右の大砲コンビも、ここまで一軍出場がなくファームで鍛えている。

 高卒でプロ入りした投手陣も、基本的に1年目からいきなり一軍で起用するのではなくウエイトトレーニングやランニング、投げ込みなどで体づくりを行うというのがここ数年の流れ。球団として育成方針を振り返ったり、今後若手選手を育成していくためのデータを蓄積し球団として管理を行っている。蓄積されたデータをもとに今後、育成方針などを臨機応変に変更したりする必要が出てくるかもしれないが、今までの育成方針を全てリセットする必要は個人的にないと思う。

 若手の育成、特に高卒野手に関して3年、4年で結果が出るものではない。村上宗隆(ヤクルト)、小園海斗(広島)など高卒でプロ入りして数年で一軍の戦力として機能しているのは珍しいケース。一軍の投手に苦労し、一軍の戦力になるまでに多少の我慢、時間がかかる。安田、山口に関しては経験を積んだ来季、レギュラーとして出場し、西川、山本が一軍で経験を積めるような状況にしたい。もちろん、西川、山本がすぐに一軍で結果を出して、レギュラーを掴めるのであれば、掴んで欲しい。

 また、補強面においてはここ数年、的確補強が目立つ。19年オフはFAで楽天から美馬学、ソフトバンクから福田秀平を補強し、ハーマン(現在は退団)、ジャクソン(現在退団)、楽天を戦力外となった西巻賢二、FAで楽天に移籍した鈴木大地の人的補強として小野郁を獲得した。19年は規定投球回に到達した投手はゼロで、同年イニング別失点では8回の87失点がワースト、当時1年目だった藤原、山口を2年目のシーズン、ファームで鍛え上げるという意味では、活躍したしていないは抜きにして、補強ポイントとしては的確さが光った。

 そうした姿勢は、年が明けた20年以降も変わらない。20年はシーズン開幕前の3月に阪神を自由契約となっていた鳥谷敬(21年限りで引退)、シーズンが始まってからは巨人からトレードで澤村拓一(20年オフに退団)、チェン・ウェイン(20年オフに退団)を獲得するなど、意図の読み取れる明確で的確な補強。

 21年もシーズン途中に加藤匠馬、国吉佑樹がトレードで加入し、CS進出の立役者となった。そして今季もメジャー通算155セーブの実績を持つロベルト・オスナを獲得し、調子を落としていた守護神・益田直也に代わり現在は抑えを任されている。

 ドラフトでも昨年は“若い捕手”、“右打ちの内野手”、“高卒左腕”、“社会人の即戦力投手”をチームとして足りない部分、“年齢構成”を見て不足している部分を補う的確さも見せた。

 常勝軍団になるために、チームとしての目指すべき方向性を示し、取り組んできた。ただチームが勝てないと、これまで積み上げてきたもの、取り組んできたことを否定されるというのは、プロである以上結果が全てなので、仕方がないことだ。これまでの取り組みを肯定的にするためにも、課題点はしっかりと反省し、来季こそ歓喜の秋にしたい。

文=岩下雄太
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