ファイナルステージでもキーマンに?
ソフトバンクが2連勝でクライマックスシリーズ・ファーストステージを突破。
12日(水)からは大阪に乗り込み、直接対決の差で優勝をかっさらわれたオリックスとの決戦に挑む。
9日の試合は先発・東浜巨が序盤からエンジン全開の投球を披露。スコアボードにゼロを並べていく。
すると3回、下位からつないだ満塁のチャンスで柳田悠岐が2試合連発、レギュラーシーズンから数えると4試合連発となる満塁弾。バースデーアーチで大きな大きな4点を叩き出す。
4回には甲斐拓也が適時打を放ち、西武を突き放す。東浜は5回に金子侑司に適時二塁打を浴びて1点を失うものの、5回1失点で試合を作った。
以降は大関友久と松本裕樹で2回をつなぎ、点差が広がった8回と9回は藤井皓哉とコリン・レイで締め。8-2で完勝を収め、2試合でファーストステージ突破を決めた。
9日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した達川光男氏は、東浜-甲斐のバッテリーに注目。
この日の投球については「シーズン中と全く違う配球で入って行った。短期決戦ということで、東浜も“腕がちぎれてもいい”というぐらいに序盤から飛ばしていたんですが、その中で落ちる球に頼っていなかったんですよね」と、“大一番仕様”の投球を展開していたと指摘する。
つづけて「亜細亜大出身選手特有のツーシームですか。あのボールで行くかなというところで、甲斐はストレートを要求していくんですよ。シーズンとはまったく違う配球が、西武打線には効いたのかなと」とつづけ、何度も対戦がある相手だからこそ、いつもとの“違い”が良い方向に作用したと解説した。
これでソフトバンクはポストシーズン18連勝。短期決戦での変わらぬ強さを発揮しているが、その点については「捕手・甲斐の存在が大きい」と達川氏。
リードを含めたディフェンス面は当然ながら、「シーズンでは打撃で苦しんでいましたが、今はリラックスした打撃フォームに変えたのがしっくり来ているんでしょうね。きょうも2安打・2打点ですから」とし、打率5割と当たっているバットの方にも注目。
「12日からのオリックス戦も、甲斐のリードとバッティングが大きなカギになってくるんじゃないですかね」と押し、ファイナルステージのキーマンにも指名した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』