谷繁氏はオリックスの強力投手陣に太鼓判

◆ キーワードは「データを実践」

 いよいよ頂上決戦が始まる日本プロ野球。ヤクルトとオリックスが激突する『SMBC日本シリーズ2022』は、22日に神宮球場で第1戦が行われる。

 シリーズ開幕前夜、21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した元中日の野球解説者・谷繁元信さん(51)は、昨年のリベンジを期すオリックスが4勝2敗で優勝すると予想した。

 谷繁さんがシリーズのキーワードに掲げたのは「データを実践」。2年連続で同じ顔合わせとなったこともあり、自身の現役時代の経験も交えながら捕手目線でシリーズの行方を分析した。

 「僕は(現役時代の)2006年と2007年に日本ハムと日本シリーズをやっている。2006年はある程度(打者のデータを)掴みはしたんですけど、(それを)“実践できる投手”が足りなかった。2007年はデータをもとに始めて、一回り目で大体掴めた。それを実践できる投手が2007年のドラゴンズにはいた。その強みがあった」

 「今年オリックスが優勝すると予想した理由は、この“データを実践できる投手陣”がオリックスにはいると僕は感じている。なので4勝2敗でオリックス優勝としました」

 その後、同じく番組に出演した五十嵐亮太さん(43)から「データを実践というところでいうと、ヤクルト打線はデータを実践するのが得意な打線」とヤクルト優勢とする声も挙がったが、谷繁さんは「言い分としてはあると思います」と余裕の笑み。

 五十嵐さんが指摘したヤクルト打線の対応力を認めつつ、「チームとして戦略を立てていくことはどこのチームもやること。それをさせないだけの力を持っている投手がオリックスには多いと思う」と、抜群の投手力を誇るオリックス優勝との見方をあらためて強調した。

 オリックスはリーグ連覇を牽引したエースの山本由伸を中心に、リリーフ投手陣では宇田川優希、山﨑颯一郎、阿部翔太ら、昨年の日本シリーズにはいなかった新顔が多数台頭。クライマックスシリーズ4試合で平均被安打6.75、失点2.0に抑えた投手陣が、ヤクルト打線も封じ込めるのか注目だ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

この記事を書いたのは

藤田皓己

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