両軍とも3戦目までの先発はほぼ確定
ヤクルト対オリックスの「SMBC日本シリーズ2022」が22日、神宮で開幕する。21日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、日本シリーズ直前SPと題し、谷繁元信氏、真中満氏、五十嵐亮太氏、藤川球児氏が勝敗のポイントを語り合った。
勝敗のカギを握るポイントとして重要になるのが両軍の先発ローテーション。番組では下記のローテーション予想。
【第1戦】22日(土) 神宮
【第2戦】23日(日) 神宮
サイスニード vs. 田嶋大樹
【第3戦】25日(火) 京セラD
高橋奎二 vs. 宮城大弥
【第4戦】26日(水) 京セラD
山下輝 vs. 山﨑福也
【第5戦】27日(木) 京セラD
山岡泰輔 vs. 石川雅規
【第6戦】29日(土) 神宮
小川泰弘 vs. 山本由伸
【第7戦】30日(日) 神宮
サイスニード vs. 田嶋大樹
ヤクルトの先発予想について真中氏は「3戦目の高橋までは確定で4戦と5戦は原樹理と高梨裕稔もあるかなと思ったんですけど、今の状態を見ると山下と石川だと思います。4戦目はCSの戦い方を見ても山下が投げそうだなと」と番組予想を支持。
五十嵐氏は「僕は4戦目は石川を先に出したほうがいいと思いますね。山下を使うのでしたら(石川の)後だと思います。5戦目の山下のところに原なのか高梨なのかと考えていますね」と予想を述べた。
藤川氏も「ヤクルトのローテーション的には石川さんがしばらく投げていないのでほんとはもっと早く見たいですよね。(投球の)ギャップがオリックスにすごく有効だと思いますので」と同調し、石川の第4戦での起用を推した。
真中氏は「現状の状態ですよね。シーズンの終盤に山下は結構いいピッチングをしていたので迷うのですけど、経験からいったら(4戦目は)石川でいきたいところですよね」とコンディション次第では流動的な起用になると付け加えた。
オリックスについて谷繁氏は「オリックスも3戦目までは確定ですね。2戦目は宮城もあると思います。4戦目はこの前に打たれましたけど山岡を持ってくるんじゃないかと。5戦目は山本を中4日で使って第7戦に待機ということも考えられますが、中継ぎが強力なのでこの起用法はないかなと思いますね」と語り、山本・宮城・田嶋・山岡・山﨑福のローテーションを予想した。
神宮のマウンドへの適応もカギ?
番組ではオリックスの山本、宮城、田嶋の3本柱が、2018年以来、神宮のマウンドで投げていないことを取り上げ、マウンドの違いについても解説陣の見解を聞いた。
谷繁氏は神宮のマウンドについて「僕がやっていた時はキャッチャーから見るとちょっと打ち下ろしに見えるんですね。ピッチャーから見ると傾斜がないように感じるんですよ。低めに投げようと思ってもバッターのベルト辺りに来る。高いと思って低く投げようとすると引っ掛けて投げてしまう。コントロールがつきにくいマウンドだと僕は感じていましたね」と語ると、真中氏も「神宮のマウンドは他球団のピッチャーが投げづらいと言うことは結構聞きます」と、“癖のある”マウンドであることに同調。
ヤクルトOBの五十嵐氏も「投げにくいか投げやすいかと言ったら投げにくいという投手が多いと思います。京セラドームの高さと比べて神宮の高さはちょっと違った雰囲気になると思いますよ。オリックスのピッチャーは今年、神宮で投げていないので1戦目、2戦目の早い段階でマウンドに適用できるかというところですね」と、第1戦と第2戦の行方を占うポイントになるとの見解を示した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』