「長いイニングしっかり投げられるように」
DeNAの大貫晋一が1日、契約更改交渉に臨み、来季の契約にサインした。年俸については「金額の公表は控えさせていただきます」と明かさなかった。
4年目の今季は先発ローテーションを守り抜き、チーム最多24試合に先発登板して防御率2.77、自己最多の11勝をマークした。
球団からは「1年間頑張ってくれてありがとうとのお言葉を頂いた」としたが、「来年は規定投球に到達できるように頑張ってくれと発破もかけてもらった」と交渉の席でのやり取りを明かした。
大貫は「3周り目に捕まることがすごく多かったので、6回に失点することも回別の失点率を見るとあったので、そこがかなり大きい要因。配球の面、スタミナの面も問題だと思います」と規定未到達の原因を自己分析。
このオフは同僚の濵口遥大と共にアメリカ自主トレを計画しており、「長いイニングしっかり投げられるようにするには、大きい力がいつでも出せるように待っている方がいい、そういう部分も追い求めていきたい」とパワーアップを目標に掲げる。
「アメリカでトレーニングをするのは初めてなんですけど、気持ちの面でも楽しみにしています。リフレッシュも含めて観光も」と、19年オフにオーストラリアで武者修行して以来となる海外に思いを馳せていた。
また、キャリアハイのシーズンを終え、「自信にはもちろんなりました。5年目になりますので、来年こそ開幕投手に立候補したいなと今から思っています」と大役への思いも口にし、「プレーでアピールして掴み取らないといけないものだと思っていますので、良い状態でキャンプに入れるように、そして3月にそのポジションを掴めるようにしていきたい」と来春キャンプでのアピールを誓った。
来季へ向けて「チームとしては優勝しかないと思っていますので、一丸となってしっかりと掴み取れるように頑張っていきたいと思っております。個人としては規定投球回到達できるように、なんとしても長い回を投げられるように努力していきたい」と宣言した。
“ハマの豆苗”と呼ばれた男は、優勝を目指すベイスターズの大黒柱へと変貌を遂げていく。
写真・取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)