DeNAのトレバー・バウアー[写真=萩原孝弘]

 DeNAの新外国人、トレバー・バウアー投手が一軍戦で来日初登板初先発。7回98球を投げて7安打1失点、毎回の9奪三振と圧巻の一軍デビューを果たした。

 初回は3者凡退の好スタートを切ったが、2回は二死から6番・デビッドソンに先制ソロを被弾。先取点を献上したが、3回以降は走者を背負っても落ち着いたマウンド捌きを披露。7回は二死から8番・韮澤に右前安打、続く代打・堂林に二塁打と連打を浴びて二・三塁のピンチを招いたが、最後は代打・松山を142キロチェンジアップで空振り三振に斬った。

 バットでは5回一死一塁の場面で、一塁線へしっかりと犠打を決めて、勝ち越しのお膳立て。サイ・ヤング賞右腕の来日初バントには、球場内がどよめきに包まれた。一軍デビュー戦は7回1失点、毎回の9奪三振。5回、7回にこの日の最速155キロを計測し、圧巻の投球で広島打線をねじ伏せた。

 バウアーは2011年MLBドラフト指名1巡目でダイヤモンドバックスに入団し、翌年にメジャーデビュー。インディアンス時代の2015年に11勝を挙げてブレイクし、同年から4年連続で2ケタ勝利をマークした。2019年にレッズへ移籍し、翌年はコロナ禍の影響でシーズンが大幅に短縮されるも、11度先発して5勝4敗、リーグトップの防御率1.73をマーク。先発投手として最高の栄誉である「サイ・ヤング賞」を受賞した。

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